これを読めば「旦那が抱えているストレス」がどういったものなのかを理解できます。旦那さんには貴女の支えが必要なんです!
旦那さんが仕事で抱えるストレスとは一体どういったものなのか想像したことってありますか?「働いたことぐらいあるから解るよ」「どうせ会社でサボってるんでしょ」
妻たちのそんな声が聞こえてきそうなものですが、たまには旦那さんを思いっきりサポートするブログを書いてみたいと思います!
いつも家事・育児に協力しない旦那さんをお持ちの方、旦那さんがむかつく気持ちも解りますが、たまには旦那さんが仕事で抱えるストレスというものを考えてみませんか。これを読んでいただくと少しは旦那さんを見る目が変わるかもしれません。
電通の過労死知ってますよね
皆さん「電通の過労死ニュース」ご存知ですよね?2015年12月に若い電通の女性社員が自殺し尊い命を絶ったこの悲しいニュース、最近その自殺した原因が職場の過酷な環境が引き起こしたものと認定され、電通のブラックな職場環境が明らかになりました。
こちらのサイトで亡くなられた方が生前中にツイートされた内容が紹介されています。これを読んでいただくと電通という会社がいかにブラック企業であることが理解できます。
これを読んで頂いて「いやいや。亡くなった方は若い方じゃん。うちの旦那は管理職だしストレスを与えることはあっても与えられる立場ではないでしょ」「それだけ稼ぎがあるのならそもそも最初から文句など言わない」と思われた方は要注意です。
そういう方は全く社会の仕組みや会社というものを理解されていません。
ブラック企業はいっぱいある
会社というものはそもそも何を目的に存在するかご存知ですか?一言でいうなら「利益をあげるため」です。
ここで「社会に貢献するためでしょ」「人に役立つものを作るためでしょ」と思われた方も要注意です。
そういった目的は確かに理解できます。でもそういった目的を達成するために何が必要ですか?
何より「お金」です。お金がないとそもそも会社を運営することができません。「社会に貢献するため」「人に役立つものを作るため」などの理由は「利益をあげ続けること」ができて初めてできることです。
設立された会社の存続率ってご存知ですか?これってこんなに低いんですよ。
- 5年後に倒産していない会社・・・15%
- 10年後に倒産していない会社・・・5%
この意味お分かりですよね?社長である経営者は倒産しないために、雇用した旦那さんを会社を存続させるためにムチを打って働かせる必要があるのです。会社がつぶれてしまっては元もこうもありません。特に中小企業にお勤めの旦那さんはこんな環境下で仕事をしているのです。
大企業にお勤めの旦那さんはまた違うのかもしれません。ホワイトな会社も多数存在しますが、電通が立証したように大企業でもブラックな会社は多数あるのです。
旦那さんが抱えるストレスとは
次に旦那さんが抱えているストレスの内容をご紹介します。
パワハラ
「会議でのつるし上げ」って言葉聞いたことありますか?言葉の通り会議の場所で成績の悪い社員をつるし上げ全員の前で言葉責めにすることです。
「こんな販売実績でよくこの会議に顔をだせたな」
「後輩に負けて悔しくないのか。恥を知れ」
「来月は死んでもノルマを達成してこい」
「やる気がないならやめちまえ!」
こんな言葉をみんながいる前で言われるんです。こんなことを言われ続けたら死にたくなりませんか?そしてそれらの言葉に反論は許されないんです。上司・経営者の言葉は絶対なんです。
サービス残業
「残業代がつかないのに会社にいる必要ないじゃん!」妻たちのこんな声が聞こえてきます。そりゃ旦那さんだって帰れるものなら帰りたいですよ。好き好んで会社にいる訳ではありません。
ブラックな会社はサービス残業をすることが当たり前という空気が職場に流れているんです。そんな中で一人だけ先に帰ろうなものなら村八分にされる可能性があります。亡くなられた電通の社員の方の声をもう一度見てみてください。
管理職の憂鬱
管理職は管理職でいろいろなストレスがあります。
「うちの旦那は管理職だしストレスを与えることはあっても与えられる立場ではないでしょ」
こんなことは決してありません。管理職は管理職で一般社員より辛い立場だともいえます。それは何故なら管理職といえど管理職の旦那さんにもその上の上司が存在するからです。
会社というものは大きくなればなるほど、経営者の考えが末端の社員に行き渡らなくなります。一人でもパワハラな上司がいるとします。その嫌なやつが旦那さんの上司だとしましょう。その上司は簡単に「死んでも成果をあげろ!」とその上司は自分の評価のために旦那さんにむちゃな指示をだすでしょう。
そんな旦那さんはどうすると思いますか?それがむちゃなことであっても上司の命令は絶対なブラックな仕組み、それを自分の部下にも強要するしかありません。
このときの旦那さんのストレスって想像できますか?
自分が正しいと思わないことを自分の部下に指示しないといけないのです。
ここに多大なストレスが生まれるんです。自分の思いとは違うことをしなければいけない。心は疲れて当然ですよね。
転職すればいい
ここまで読んで頂いて「そんな会社転職すればいいじゃん」「まぁ。家事もできない人が仕事できるわけないしね」とか思われた方、特に超注意です。
旦那さんは簡単に転職できないから悩んでいるんです。転職というものは上手くいくときもありますが統計的には「年収は下がる」と言われています。また次の会社がブラックな会社ではないと保証もしてもらえません。
こんなブラックな職場で働きたくないと一番思っているのは旦那さんなんです。
悩んでいる旦那さんの背中を押してあげるため、年収が下がってしまうことも考えたうえで「転職したらいいじゃん」という声は旦那さんを助けることになりますが、無責任な「転職したらいいじゃん」はアウトです。
無責任な言葉で旦那さんがストレス過労死しても知りませんよ。
できないのは旦那のせい
「仕事ができないのは自分のせいでしょ」こんな声も聞いたりしますが、これって寂しい意見ですよね。そんなことは日や会社で叱咤を受けている旦那さんが妻に言われなくても解っていることなんです。
会議でつるし上げされたことありますか?
あれってイジメと同じ構図なんですよ。
家族であるあなたが旦那さんを追い詰めてどうするんですか?そんなの「家事は女性がやれ!」という男性と同レベルですよ。
旦那は相談しない
確かに仕事が楽々でストレスフリーな旦那さんもいらっしゃることでしょう。でもそんな旦那さんでも多かれ少なかれストレスというものは存在するのです。
旦那という生き物は基本こうですからね。
「自分のことはべらべらとしゃべりません」
世の中には一部ベラベラとおしゃべりな旦那さんも存在しますが、基本的に旦那という生き物は自分を語りません。
職場でストレスを受けているということなんか尚更です。男性とは強がる生き物ですから女性から「弱い」と思われたくありません。
自分が抱えるストレスを口にする旦那さんは少ないでしょう。
そんな旦那さんにはたまにでいいのでこう声をかけてあげてくれませんか。
「あなた仕事でストレス抱えてない?何かったら相談してね」
妻にこう声をかけられると旦那さんは涙がでるほど嬉しいでしょう。
比較は止めましょう
さて今回は「旦那さんの仕事でのストレス」にスポットを当てて話しを進めましたがいかがでしたか。これを読んでもやはり「家事・育児・子育てのストレスの方が大変だよ!」という声が上がるのでしょうか。
今回の話しはあくまで「そんなブラックな環境で歯を食いしばって働く旦那さんも多数いる」ということを分かって頂きたかっただけです。
「オレの方が〇〇だ!」「私の方が〇〇だよ!」という比較論調は夫婦生活がうまくいかない一番の原因です。女性の家事・育児が大変だという声も解りますが働くということが大変なことも事実です。
お互い「自分自分」ではなく、まずは相手の声を聞けるようにしていけたらいいですね。
旦那さんもいろいろと仕事でストレスを抱えてらっしゃるでしょうが、家事・育児も同じぐらい、いや、それ以上大変なことです。仕事ができるのは妻の支えがあってこそです。感謝しましょうね。