「他人と比べない」ことは、仕事や職場でイライラしないための鉄則です。
「なぜ自分はこんな部署に配属されてしまったんだろう」
「どうしてこんなヤツが自分の上司なんだろう」
このようなイライラは、仕事をしていく上で多くの人が抱えている悩みでしょう。
そんなときは決まって「あいつはいいよな、仕事ができる上司の部下で」などと、自分以外の人がうらやましく見えるものです。
ところが、他人と比べることをやめなければ、いつまでもあなたのイライラの感情は収まらないのです。
今回は、仕事でや職場でイライラするときに、イライラしないための方法や考え方をご紹介していきます。
仕事や職場でイライラするときにイライラしない方法とは?
「上司にイライラする!」ときに
仕事や職場でイライラしないためには、まずは「けっしてしてはならないこと」というタブーを押さえておく必要があります。
それは、組織で働くビジネスパーソンなら、理不尽な上司の悪口をなんの考えもなく、そのまま口にするべきではない、ということです。
100%の割合であなたの方が正しかったとしても、組織での立場が下であれば、口にした悪口はあなたを不利にするものでしかないからです。
このことは、現代社会に始まったことではありません。
徳川家康の時代から徳川家に仕えて「天下のご意見番」と呼ばれた大久保彦左衛門は、こんな言葉を残しています。
「御奉公申し上げても、不承面をして御奉公を申し上げたらば、御奉公にならず」
これを現代風に解釈すれば、「この会社で働くを決めたならば、どんな上司であっても部下として機嫌よく働かなくては会社員の価値がない」ということ。
バカな上司はいつの時代も存在するものなのです。
だからといって、ふて腐れた態度を取っていても状況が変わるわけではありません。よけい状況は悪くなるだけでしょう。
バカな上司にイライラする人は「もっとバカ」
バカな上司と同じレベルになりたくなかったら、やけになってケンカをするとかサボるというようなバカなことをするのではなく、このように考えることが大事。
与えられた仕事を仕事と割り切って、一つひとつをまじめにこなしていく。
コツコツと実績を積み上げてはじめて、やっと上司にも意見が言える立場になるわけです。
それを踏まえたうえでなお、他人がうらやましく見えて上司にイライラするようであれば、自分が心理的に上の立場に立つことが、イライラしないきっかけになります。
「こんなに頭の悪いヤツを戦っても意味がない」
「哀れなヤツに本気で怒っても、エネルギーの無駄遣いだろう」
このように自分が上に立った考えて方をしてみましょう。頭の中だけでさんざん罵倒したら、イライラの感情は和らぐはずです。
口に出しさえしなければ、自分の立場も悪くなりません。
仕事や職場で上司にイライラするときは、バカな上司にイライラする自分は「もっとバカ」だと考え、自分の感情をコントロールしてみましょう。
部下に対してイライラしても頭ごなしに叱ってはダメ
次は「部下に対してイライラ」するときの考え方です。
部下に対してイライラして、つい怒鳴り散らしてしまうことってありますよね。
そんなときは、叱る最初の一言が肝心です。
その一言によって、部下の信頼をなくすだけではなく、自分の評価を下げる危険まであるからです。
その言ってはいけない最たる言葉がこれです。
「だいたい、お前はいつも!」というもの。
つまり、前から相手にイライラしていたことを匂わす発言です。
いくらイライラがつのったからといって、このような一言からはじまる叱り方では、部下も反省するはずもありません。
なぜなら、これは部下のミスを叱るものではなく、単なる部下の人格否定とみなされるからです。
仕事や職場でイライラするときほど低姿勢で
部下を叱るときは、どれほどイライラしていようと、「気づかなかった自分も悪いんだけど」という低姿勢の一言から始めた方が効果的です。
結果的にそのほうが自分の評価も上がり、イライラの緩和にもつながります。
とっさの一言は、その人の人格が表れることが多いので注意が必要です。
とくにイライラしているときであればなおさら、感情のコントロールが甘くなるので不用意な発言に気をつけなければいけません。
最初は冷静に下手に出ておいて、相手に反省させつつ周りから信頼を得る。
そして、最終的には、部下という人間を叱るのではなく、ある行動に対して叱っているのだというスタンスを取る。
そうすれば部下だって直さないわけにはいかなるなるのです。
こんな叱り方ができれば最高ですよね。
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