僕たちの社会では、関係の結びつきを表現するうえで「愛」という言葉が多用され、そしてその愛が行き着く先が「結婚」と解釈されることが一般的です。
でもそれって本当なんですかね?愛がない結婚ってだめなの?
今回は「結婚とは何か?」ということをテーマにいろいろとお話をしていきます。
とりとめのない話ですが、よかったら最後までお付き合いくださいね!
結婚とは何か?
恋愛以上に、結婚には「生活のための結合」という面があります。つまり結婚とは、法律上の手続きをし、法的・制度的にいろいろと保障された強く安定した関係と地位を得るための行為だと言えます。
結婚する相手を選ぶ要素としては、こちらでもご紹介したように、人を好きになる要素とほぼ同じです。
恋愛とは何か?恋愛できないのは欠陥人間!こんな風潮ってどうなの? - 旦那という生き物。
知的要素
話をしていてどれぐらい楽しいか、いわるゆ性格がどれぐらい合うかという要素です。
性的要素
顔、体つき、声、しぐさ、雰囲気、匂い、ファッション、および性行為の相性など、セクシャルな魅力の程度です。
なじみ要素
その人といてほっとする感覚がどのくらいあるかです。
地位達成要素
その人のパートナーとなることで、自分の社会的地位がどれぐらい上がるかです。
生活便利要素
その人のパートナーとなることで自分の生活上どれくらいメリットがあるかです。
恋愛ゲーム要素
その恋愛がどれくらいゲームとして興奮できるかというこです。妨害があるとか、駆け引きが難しいほど、その恋愛は魅力的に見えます。
支配欲求要素
相手を支配できる喜びがどれくらいあるかです。
スピリチュアル要素
その人と〈たましい〉でつながる感覚がどれぐらいあるかです。
この2つの要素を重視
結婚の相手は、この8つの要素のうち、特に「地位的達成感」「生活便利要素」を基準に選ぶ場合が多いのかもしれません。
つまり、家事ができるか、経済力があるか、仕事の種類、家柄、財産などなど、このような要素を重要視するというわけです。
結婚とは何?それは「有利な資源の交換」
俗っぽく言えば、男性の多くは、きれいで可愛くてセクシーで、家事ができて子供も好き、女性ならではの心遣いができる、若い女性を求めていて、「俺が稼ぐから家庭にはいってくれ」と、本心では思っている人が多いはず。
そしてそのような男性は、「経済力と地位」で、このような理想的な女性をゲットしています。
女性から見れば、女性はひとりで自立する環境が少ないなかで、そうした「男性が求める女性らしさ」という資源によって、理想の男性を獲得してきたということにもなります。
つまり結婚とは何か、という問いに答えるならば、結婚とは、男女が自分の持っている優位な資源を相手の資源と交換することで、社会生活上の有利な状態を手にいれようとする行為であるというわけです。
結婚する理由はここにある
多くの人が結婚する理由を、今までの話をもう少し俗っぽく、身もふたもない表現で説明するとこうなります。
多くの男性は、女性に「若さ」「美しさ」「セクシーさ」などを求めます。したがって、ひとりの女性だけでは飽きてしまい、浮気したくなりがちです。
でもこれは女性にとっては、不安定な状態になるといえます。
しかし、男性は同時に、生活の安定や、世話してくれる人や、家族があるという喜び、子供という喜ぶも求めます。
女性も、愛する人との安定した生活、家庭、母という役割、養ってもらうという状況を求めます。
そこで男女が妥協して作りあげたのが、結婚という強い法的拘束力を持つ制度です。
これによって、女性に安定感を与える代わりに、女性は男性に人生を預け、男性に尽くし、男性や家族を世話し、自分の人生をコントロールする権利を放棄するという契約にハンコを押すことになります。
男性は、世話をしてくれる女性を安定的に確保する代わりに、妻子の経済的扶養という義務を引き受けます。
この役割分担を含んだ共同体になるという結婚契約の結果、優しい男性は浮気もせずに家族のためにがんばります。優しい女性は家族のためにがんばります。
両名が安定のために自分の自由を制限し、まじめに働き、子育てし、社会全体としては、労働力の確保、その再生産を得ることができます。性秩序のコントロールもできます。
「結婚=愛」は後付けの話
このように結婚の本質とは、「愛そのものの最高の形」というよりは、男女双方が利益を得るための妥協的な資源交換契約、役割・カタチでつながるものだということです。
でも、それではあまりにも「身も蓋もない話」になるので、結婚=愛、という物語をくっつけ、日々、映画やテレビドラマはそうした物語を私たちの頭の中に植え付けようとするのです。
しかし、それは冷静に考えれば後づけの話だということです。
このように見れば、結婚には、強制性や拘束性、形式性、離脱の制限、性役割義務があるのは当然だとも言えます。
つまり、結婚と自由は相反するものなのです。
もちろん、個別的には、愛があるカップル、自由に生きているカップルもいます。でも、それは結婚したからではありません。
結婚とは関係なく、そのカップルの関係性に愛があったり自由があったりするだけです。
みんなが結婚して当然という思い込みを持って、知らぬ間に画一性を強制するのはやめよう、結婚していないが差別されるような仕組みをなくそうということ。
そして、結婚で自分にないものを埋めてもらおう、誰かに楽しくしてもらおう、幸せにしてもらおうと思っていないかと、自分を見つめ直すこと。
結婚したからって、「~してもらおう」という発想をやめることが、結果的に幸せな結婚生活につながるということです。
まずは自分なりの自立をちゃんと進めることが何よりも大切なことです。
結婚を崇高せず、自立することが大切
素敵な人と仲良くなること、愛する人と心を通わせたいというのも良く分かります。
でも、結婚を「他者と共生する高い能力を持ったものができる崇高な行為」「とも成長していくのを見守り合う、すばらしい共同作業」と、必要以上に美化するのもおかしいと思うのです。
そのような行き過ぎた考えは、逆に結婚できない人を「他者と共生する高い能力がないわがままな人間」と、見下すして見がちだからです。
結婚とは、それ自体で良いもの・悪いものではなく、ただの「法律上の結婚という契約をしているかどうか」だけのこと。
してもしなくても、そんなものどっちでもいい、という程度のことです。
結婚できるかどうかが大事なのではなく、自分に価値があると思えるかどうか、それを自分で作り上げられるかどうかこそが大事なことではないでしょうか。
まぁ。いろいろと勝手なことを書いてきましたが、決して「結婚」を頭ごなしに否定してるわけではありません。
「結婚はビジネスだ、資源の交換だ」という側面が現実の結婚にはあると言いましたが、それに対する僕のスタンスは「そんなビジネス的な資源交換結婚はしたくない。そうではないようなものを考えたい」というものです。
そのためには、「楽だから、みんながそうしているから」という思考をやめ、自分自身の自立した生き方を考えることが大切なんじゃないかぁ、と感じるんですよね。
本当、結婚って一体何なんでしょうね?これってなかなか難しいテーマですよね。
過去にこんな記事も書いています。テイストは全然違いますがw
よかったら、読んでくださいね!
結婚できない女の特徴理由とは?共通点は何かに狂い始めることです! - 旦那という生き物。
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