子供が友達や親を叩く、何とかやめさせたいんだけど、何度注意しても直らない!
またそんな悩みを周りの人に相談してもこのような答えしか返ってきませんよね?
「言葉でちゃんと言えるようになれば、手も出なくなるから大丈夫」
「子供が叩いちゃうのは、生まれながらの性格もあると思うよ」
「がまんして時間が解決してくれるのを待ちなさい」
挙句の果てには「あなたが子供のことを叩いているからじゃないの?」なんて回答も。そんな回答があった日には「叩いてるわけないじゃん!」と、怒りの火がピークに燃え上がりますよね。
今回はそんな「子供が友達や親を叩くので困っている」という方向けに、その悩みを解消する考え方などをご紹介していきます。子供が物を投げたり、友達を叩いたりする行為は、放っておいたらどんどんエスカレートします。
子供にはそのような行為は「絶対にしてはいけないこと!」と理解させることが大切です!
目次
子供が友達を叩いたときの対処法!正解はこれです
あなたの子供が友達を叩きました。さて、あなたはどう思いますか?
- 「子供なりに理由があるはずだから、それを聞いてあげることが大切」
- 「悪気はないのだから、そんなに目くじらをたてる必要はない」
- 「どんな理由があっても、他人を叩いてはいけない」
答えは決まりましたか?ではそれぞれの回答について考えてみましょう。
対処法①寄り添う
①はここ最近流行りのい考え方です。なによりも子供の気落ちを優先しようとする、優しくて思いやるのある対応のように見えるかもしれません。
ところが実際には、なんだかんだと子供のペースに巻き込まれてしまい、子供の言い訳や気まぐれに振り回されることになりがちです。
叱るべき親と叱られるべき子供とが対等の立場に立っているため、たいていの場合「友達を叩いてはいけない」という肝心の部分が伝わりません。
対処法②鷹揚に構える
②は一見、物分かりの良いおおらかに感じられる態度ですが、ニュアンスや細かい配慮が読み取れない子供の側から見ると、これは「やってもいいよ」と変わりません。
「いちおう注意はしています」とおっしゃる方もいますが、問題は子どもの受け取り方です。「なんか言ってるな」ぐらいの反応で、生返事が返ってきてませんか?
これでは直せるはずのものも直せません。
対処法③断固としてやめさせる
「友達を叩く行為をやめさせたい」と思うならば、せひとも③を選んでください。
「どんな理由があっても、他人を叩くことは絶対にあってはならない」という考えから親がブレてはいけません。子供は親がどれだけ真剣かをよく見ています。
子供があなたを叩いてきたときの対処法!正解はこれです
次の質問です。子どもがあなたのことを叩いてきました。あなたはどう思いますか?
- 「他人を叩いているわけではないんだから大目に見る」
- 「悪意があるわけではないから、わたしが我慢してあげればいい」
- 「叩く行為の始まりだから、やめさせる」
この質問についても、①②を選んでしまう人は、のちのち子供の言動に手を焼く可能性があります。
スキンシップは暴力か?
小さい子供の力ですから、叩いてもたいして痛くはないでしょう。叩くというよりはじゃれているように見えるかもしれません。暴力ではなくスキンシップととらえる親がいるのもわかります。
実際、「おやつをくれない」と言って子供がお母さんの体を叩いてとき、口では「何べん言ったら分かるの」と言いながら、子供のしたいようにさせている親は案外多いのではないでしょうか。
ダメの境界線はどこ?
ところが、叩く、物を投げるという行為にはエスカレートしやすいという性質があります。当初は可愛らしくさえ見えた叩き方も、突然手で払いのけたり、突飛ばしたり、勢いをつけて叩いたり、体ごとぶつけたりと徐々に激しくなるでしょう。
また、兄弟姉妹や祖父母、お父さん、友達などへ対象が広がることもよくあります。そして、よく観察してください。
子供は、やみくもに手を出しているわけではなく、叱られることのない相手、抵抗しない相手(自分より弱いと思う相手)をしっかり選んでいます。
これをただの甘えと受け取りますか?暴力との境目はどこにあるのでしょうか。
友達を叩く&物を投げる行為を甘やかしてはいけない
ここが大事!小さな芽をつもう❶
お母さんを叩くのは、気にいらないことがあったら力を行使するという間違った考え方の小さな芽です。もちろん、この行為がすぐに社会的な暴力に直結するとは言いませんが、親しいからといってもお母さんを叩く行為はひとつの暴力だととらえましょう。
ここがポイントです。
「してはいけないこと」を教え、やめさせてください。行為がエスカレートする前に、小さな芽のうちに摘んでおくに越したことはありません。
ここが大事!小さな芽をつもう❷
ところで、あなたの子供は「いや」とか「これじゃない」と言うときに、物を投げたりしませんか?オモチャやお菓子を投げつけませんか?
この物を投げるという行為はどのように考えればいいのでしょうか?実は、先ほどの叩く行為と同じです。要するに「いやなことには暴力で」という考え方の始まりととらえてください。
ここが大事!小さな芽をつもう❸
こうした小さな芽には、もうひとつ気をつけるべきものがあります。それは、言葉の暴力、つまり、暴言です。
これも、子供が自分の気持ちを抑えられないために生まれる「してはいけないこと」です。かわいい暴言なんてありません。
乱暴な言葉を話しているな、と思ったら、すぐに制止しましょう。
子供の叩く行為に対して親が注意したいこと
子供の「叩く」という行為について、親はどのような心構えで子供と接すればいいのでしょうか。
叩いたり、物を投げたり、暴言を吐いたりする子供は、学校や社会の中でどのように成長するか想像してみてください。
小さい頃から「暴力はいけない」と繰り返し教えられてきた子供に比べて、衝動的で我慢ができない中学生・高校生・大学生・大人になる可能性が高くなります。
小さな子供のときはたいして実害がなくても、成長につれて、体力的に劣る友達や年下の子、あるいはお年寄りなど、自分より弱そうな相手に対して傲慢な態度をとる、暴力をふるうなどの行動につながりかねません。
いつまでならオーケーで、いつからはダメ、なんて線を引くことはできないのです。
言葉遣いに気をつけよう
家庭での親の言葉遣いもとても重要、子供は真似をする天才です。親の乱暴な言葉遣いは、子供に大きな影響を与え、その行動にも関係性がでてきます。
幼稚園などに通い始めれば、使ってほしくない言葉ばかり覚えてきてうんざり、なんてことになりますが、それはそれ。すくなくても家庭では正しい言葉を教えるようにしましょう。
「うちの子に限って」という希望的観測はダメ
中には成長とともに自然と分別が身につき「叩く」という行為をやめるようになる子供もいると思います。でも、そうでない子供もいます。誰かが注意し、叱ってあげることで事の重大さを理解させなければいけません。
「うちの子はだいじょうぶ」
こう考える方も多いかと思いますが、たいていの親は、子供を希望的観測で見がちです。しかし、やはり、小さいうちから繰り返し言い聞かせるのが一番確実です。
その叱り役としての適任者は親以外、誰がいるでしょう。いずれ教えなければならないことは、早い段階から教えるに越したことはありません。
人のふり見てわがふりを直そう
叩いたり物を投げたりする子供が周りにいたら、ちょっと不謹慎ですが、その家庭の様子を観察してみてください。特に、両親の様子です。
たとえば、玄関や冷蔵庫のドアを閉めるときには、ガチャン・バタンと大きな音を出しているのではないでしょうか。リモコンを投げたり、言葉遣いが乱暴であったり。
実は、たたいたり物を投げたりする行為は、物は乱暴に扱うことと関連し合っている場合がよくあります。もし、心当たることがあるようなら、今からでも遅くありません。
気づいたことから、大人である親が直していきましょう。子どもは親の姿をよく見ているものです。親の良い手本が子供の将来を変えるのだと考えてください。
子供が自己中な人間にならないために
子供が友達や親のことを叩くときの対処法をご紹介してきましたがいかがでしたか。
子供のこのような行為は、自分の気持ちを抑えられない(我慢できない)結果です。
大人でもそうです。自分の気持ちを上手にコントロールできない人ほど、周りの人や物に当たり、周りが注意すると、すぐにキレてしまいます。要するに、自分本位の感情のままに動いているのです。
あなたの子供がそんな大人になってしまわないように。子供が小さいうちから「してはいけないことはしてはいけないこと」と、きっちり教育していってくださいね。
子供を上手に叱るにはどうすればいいの?
最近の親は子供の上手な叱り方を知らないといわれています。下手に叱ると、子供が傷つくかもしれないと考えて、子供の言い分を聞く親もいらっしゃいます。
あるいは逆に、口うるさく叱って、むしろ子どもの反発を買って、小学生のうちから、子供が親の言うことを聞かなくなることもあるそうです。
いずれも原因ははっきりしています。
親の叱り方が下手だからです。
ここでは、そんな子供への叱り方がわからないという方に「子供の上手な叱り方」と「やってはいけないダメな叱り方」をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
詳しくはこちら>>子供の上手な叱り方7選とダメな叱り方5選!まさか自尊心を打ち砕いてませんよね?
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