
最近、各種メディアや講習会において「アンガーコントロール(怒りの感情のコントール)」に対するニーズが高くなってきています。
「ストレス社会」の名の通り、多忙な生活のためイライラを抱える人が多くなる一方、対人サービス業に就く人が増え、感情のコントロールが仕事上必要不可欠な人が増えてきたからでしょう。
またこの「アンガーコントロール」は子育てにおけるイライラの解消にも非常に役に立つ考え方です。
「アンガーコントール」で自分のイライラはどこからやってくるのかを知ることは、子育てのストレスを解消するのに持ってこいなのです。
あなたは自分自身のことをどれぐらい知ってますか?
あなたのイライラはどのタイプでしょうか?
その子育てのストレスを解消するために「アンガーコントロール」で自分を知りましょう!
イライラを解消するにはまずは自分を知ろう

子育てのイライラの感情をコントロールするためには、まずはその怒り(イライラ)の正体をはっきりさせることが何よりも重要です。
※怒り(アンガー)をイライラに置き換えて話を進めます。
人によってイライラを感じる「ポイント」は千差万別であり、誰でも確実にコントロール可能になるような、完璧なストレス解消法はないと言えるでしょう。
しかし、一人一人が自分自身のこころの中を「モニター」し、理解を深め、自分のイライラがどこからくるのか分析することで、イライラを感じる前にそのような状態に遭遇するのを防いだり、自分の感情を予測・コントロールすることが可能にはなります。
そこで、まずその子育てのイライラを、自分自身にフォーカスを当てて、自分がどのタイプなのかを知りましょう。
重要なのは、そのイライラを外部の要因に求めないことです。
子どもが言うことを聞かない、旦那が協力的でない、実家が遠いから実母の助けを受けれないなど、そんなことはすべて忘れてください。
もう一度言いますが、子育てのイライラを解消するには、まずは何よりこのことが大切です。
「自分自身を知ること」です。
子育てにイライラする人の8つのタイプ

それでは、イライラする原因を8つのタイプに分けてお話していきます。
ルールを大事にするタイプ
日頃から社会常識やルールなどを大切にする人は、お店や期待していた人からいい加減でルーズな対応をされたり、規律を乱す人に巻き込まれて迷惑を被ったときに、不愉快に感じたりイライラしたりします。
このタイプのイライラの例え
旦那に向かって「そんなオムツの交換の仕方はやめて!(イラっ)」
喜怒哀楽がハッキリしているタイプ
性格的に喜怒哀楽がはっきりしており、もともと感情表現が豊かなタイプの人は、子育てで思い通りに行かない事があったり、不愉快な出来事に遭遇したときに、わかりやすい形でその怒りを表現する傾向があります。
ただし、このようなタイプの人は、機嫌が直るのも人より早いかもしれません。
勝ち負けが気になるタイプ
もともと負けず嫌いな性格で、何かと勝ち負けが気になるタイプは、自分の育児能力を十分に認めてもらえてなかったり、ママ友と競争して負けそうになったとき。
または旦那に馬鹿にされたときに、イライラや怒りを感じる傾向があります。
このタイプのイライラの例え
「あのママの子どもの育て方で良い子が育つわけがない!(イラっ)」
繊細で傷つきやすいタイプ
繊細で傷つきやすい性格の人は、他人の何気ない言葉でも深く傷つきやすく、人によってはそのイライラの感情を怒りの感情に変化させる可能性があります。
比較的エネルギーが高い傾向にある人は、怒りの感情も強くなりがちかもしれません。
このタイプのイライラの例え
「うちの子の発育が遅い?ほっといてくれ!(イラッ)」
ストレスや疲労が蓄積しているタイプ
日頃から子育てのストレスが溜まっている人や、心身の疲労が蓄積している人は、精神面の耐性が落ち、精神状態も悪くなりがちです。
このようなタイプは感情のコントロールがうまくいかず、イライラしやすくなる傾向があります。
このタイプのイライラの例え
「たまには子育てに協力してよ!(イラっ)」
テキパキ物事を進めるタイプ
テキパキと家事・育児をこなせる人や頭の回転の速い人、せっかちな性格の中には、ゆっくりのんびりしたマイペースな人を見ると、ついついイライラしてしまうことがあります。
このタイプのイライラの例え
「早くご飯を食べて服を着替えなさい!(イラっ)」
不満をためこみやすいタイプ
対人関係やコミュニケーションが苦手で、自分の意見を表に出せないまま不満をためこみやすいタイプの人がいます。
そのような人は、周囲の人との間で誤解が生じ理解を得られないときなど、感情的になってイライラの怒りを爆発させてしまうことがあるかもしれません。
このタイプのイライラの例え
「私のこと何も知らないくせに!(イラっ)」
トラウマを抱えているタイプ
不幸な幼少時代を送ってきたために強いコンプレックスやトラウマを抱えている人や、深い心の傷を抱えたまま癒えていない人の中には、心の傷を刺激されるような状態に遭遇すると、感情のコントロールが上手くいかずイライラを爆発させてしまうことがあるかもしれません。
アンガーコントロールで子育てイライラを解消する方法

ここまで「イライラ」の正体を8つのタイプに分類し見てきました。
次はアンガーコントロールで子育てイライラのストレスを解消する具体的な考え方をご紹介していきます。
良い意味で開き直る
子育てはもちろん、物事はスムーズに進まなくて当然です。
人それぞれ考え方も感覚も違うのだから理解してもらえないときがあっても仕方がない、相手や状況によってはコミュニケーションがうまくいかないこともある。
このように考え、良い意味で開き直ることがイライラしないコツです。
「~べき」という考えから自由になる
普段から「子育てはこうあるべき」「子供はこうすべき」などの考え方が強いと、自分の思う通りにならないと不満やイライラを感じやすくなります。
子育てには親としての義務や責任が多いかもしれませんが、出来るだけ「〇〇すべき」「〇〇しなければ」という考え方から自由になるよう心掛けましょう。
深呼吸をする
子育てしているときにイライラや怒りを感じたら、大きく深呼吸をすると心身のストレス解消につながります。
とてもシンプルではありますが、イライラを解消するには何よりもこれが一番です。
自分を見つめなおす
自分はどんなときにイライラしやすいのか、例えば、子どもがどんなことをしたときに、旦那にどんな事を言われた怒りを感じるのか、経験した出来事にそって自分の傾向を一度書き出してみましょう。
そうすると、自分のイライラパターンの把握につながり、感情をコントロールしやすくなります。
苦手な人から距離を取る
思い切って相手の懐に飛び込んでしまうのも一つかもしれませんが、どうしても苦手でイライラを感じやすい相手からは距離を取ることも一つの選択肢です。
例えば、ママ友の付き合いはいろいろと大変だとは思いますが、どうしても合わない人とはうまく距離を取るのも一つです。
ストレスを発散する
その人の性格によりますが、ストレスや疲労がたまっていると忍耐力が落ちたり精神的に不安定になりやすくなります。
少しでも子育てでイライラする気持ちを感じたら、パパに子供を預け、一人で外出しましょう。
相手の長所を見るようにする
物事をテキパキと進める傾向のある人、せっかちな人などは、のんびりした人を見るとイライラしがちです。
そんなときは、出来るだけ相手の長所を見るようにすると、イライラした気持ちも半減します。
子どもにも旦那にも必ず一つぐらいは長所があるはずです。
楽観的に考える
真面目で子育てに熱心な人ほど、些細な行き違いや計算ミスでイライラしやすくなるかもしれません。
そんなときはこのように楽観的に考えましょう。
「悪いことが続いた後には良いことがある」
「命まで取られることはない」
「なるようにしかならない」
このように楽観的に考える習慣を身につけることによって、イライラの怒りを感じる場面を減らすことができます。
食生活を見直す
カルシウムが不足するとイライラしやすくなる事実は有名です。
天然の精神安定剤と言われている「ビタミン類」を豊富に摂取することはイライラを軽減することに役立ちます。
外部をコントロールしようとしないこと

子育てイライラの8つのタイプとそのストレス解消法をご紹介しましたがいかがでしたか。
最後にもう一度まとめておきます。
子育てにイライラしやすい8つのタイプ
- ルールを大事にする人
- 喜怒哀楽がはっきりしている人
- 勝ち負けが気になる人
- 繊細に傷つきやすい人
- ストレスや疲労を蓄積している人
- テキパキ物事を進める人
- 不満をやめこみやすい人
- トラウマを抱えている人
子育てのイライラストレスを解消する8つの考え方
- 良い意味で開き直る
- 「~するべき」という考え方から自由になる
- 深呼吸をする
- 自分を見つめなおす
- 苦手な人から距離を取る
- ストレスを発散する
- 相手の長所を見るようにする
- 楽観的に考える
- 食生活を見直す
子育てでイライラする原因はいろいろあると思います。
子どもがまったく言うことを聞かない、旦那が子育てに協力的でないなど、もちろんそこにまったく原因がないとはいいません。
もちろん、ワガママすぎる子どももダメですし、子育てに協力しない旦那もダメです。
でも、子供や旦那はあなたから見れば「外部の存在」です。
そこをコントロールしようと思えば、そこから新しいイライラが発生します。
子育てに限らないことかもしれませんが、イライラする気持ちや怒りの感情はまずはここにスポットを当てることが大切なんじゃないでしょうか。
そのスポットとは「自分自身」
自分のことならある程度は自分でコントロールできるはずです。
まずは自分自身を知り、次の段階で子どもや旦那をコントロールしていきましょう!
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