介護系の資格・仕事の種類をわかりやすく解説!
介護系の資格を取ってみたい、介護の仕事をやってみたい。
そんなあなたにいきなり酷なことをいいますが、介護の仕事はかなり責任が重い仕事です。
それは何故なら、介護の仕事は人を幸せにすることができる仕事ですが、その反面、いいかげんなことをすれば、人を不幸にしてしまう仕事だからです。
今から介護の資格取得を目指す方は、まずはこのことは知っておいてください。
でも、そんな介護の仕事。給料がそれほど高いわけでもないのに、責任は重いのに。なぜ介護の仕事を好んでやろうとする人が多いのでしょうか。
今回は、「介護の資格を取得してみたい」「介護の仕事をしてみたい」をお考えのあなたに、介護の資格の種類がどんなものがあるのかをお伝えしていきながら、介護の仕事の魅力に迫ってみたいと思います。
介護の資格・仕事に興味がある方はぜひ参考にしてくださいね。
目次
介護系の資格を取得する前に知っておきたいこと
介護の資格・仕事の種類をご紹介する前に、まず知っておいてほしいこと。
それは、冒頭にもお伝えした介護の仕事の責任の重さと、それに反対する介護の仕事の大きな魅力についてです。
「疲れたから今日は休みたい」と思っても、介護の仕事を休めば、利用者はその日は食事ができなくなるかもしれません。また、ちょっとした失敗が利用者の心を深く傷つけたり、健康を損なったり、場合によっては命の危険にさらすこともありえます。
給料がそれほど高いわけでもないのに、責任は重い。それなのになぜ介護の仕事を好んでやる人が多いのでしょうか。
介護の現場で働く人に実際に仕事を続ける理由を聞いてみると、多くの人が、人と心が触れ合う喜び、少しでも人を幸せにできたと感じる嬉しさ、難しい仕事をやりとげたときの達成感、専門家としての誇りなどを、あげてくれます。
つまり介護は、大きなやりがいを感じやすい仕事だといえるのです。
たとえば工場で部品を組み立てても、どんな人がどんな表情でその製品を使うのかは、働く人にはまったくわかりません。営業マンが努力して契約を取っても、それを買ったお客様から感謝の声を聞くことは、ほとんどありません。
しかし、介護の仕事なら、サービスを受ける人と直接顔をあわせて、「ありがとう。あなたがいてくれて本当に助かりました」と言ってもらえる機会が、とても多い仕事です。
また、暗く硬い表情だった人が、自分が手助けをしたことで、明るく笑顔に変わる場面を見ることも、よくあります。
介護の仕事は、わずかなことでも、人の役に立つ実感を得られやすい仕事なのです。ですから、もし、あなたが人の役に立つことが嬉しい、多くの人が笑顔になるところを見たいと思うのであれば、あなたは介護の仕事にとても向いているといえます。
そのような方は、ぜひがんばって介護の資格を取得して、介護の仕事に飛び込んでみましょう。
介護資格の種類
介護の仕事をするためには、どのような資格を取得すればいいのでしょうか。
ここからは、介護の資格の大御所である3つの介護資格をご紹介します。
具体的には次のようなステップアップで介護資格の取得を目指していくことになります。
介護の資格に初めてチャレンジする人は、「介護職員初任者研修」からスタートするのが一般的になります。
・介護職員初任者研修
・介護職員実務者研修
・介護福祉士
この3つの介護資格について、詳しく解説していきます。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修の資格は、介護の仕事をするために必要最低限の知識、技術、思考プロセスを身につけ、基本的な介護を行えるようになるための資格です。
2013年度から新設された資格制度で、それまでの訪問介護員2級(ホームヘルパー2級)にあたります。これまでの訪問介護員1級・2級と介護職員基本研修修了者は、介護職員初任者研修修了者として認められます。
資格がない人でも、施設などで介護の仕事をすることはできますが、本格的に介護職として働きたいのであれば、この介護職員初任者研修は、最低限受けておくべき介護資格になります。
特に一人で利用者宅を訪れる訪問介護では、実質的に仕事をするための必須条件になっています。
訪問介護事業所(ホームヘルパー)
特別養護老人ホームなどの介護施設など
介護職員初任者研修の資格の取り方
・通学/研修 必須(夜間・通信制可)
・実務経験 不問(誰でも受験可)
・認定試験 なし
厚生労働大臣が定めた基準に基づき、都道府県が指定した事業者が実施する130時間の研修を受講し、修了します。
土日開講や夜間制、一部通信制の講座があるため働きながらでも受講できますが、演習など一部の科目での通学は必要です。
全国で多くの事業者が随時開講しているため、思い立ったときに比較的にすぐに受けることができます。受講期間は、全日制の通学講座でだいたい1か月程度です。
認定試験のようなものはありませんが、修了時に1時間程度の筆記による評価試験を行い、知識・技術の習得が十分でない場合は、補講などを行うようになっています。
きちんと出席して勉強すれば、ほぼ誰でも修了できます。
- 職務の理解 6時間
- 介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
- 介護の基本 6時間
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
- 介護におけるコミュニケーション技術 6時間
- 老化の理解 6時間
- 認知症の理解 6時間
- 障害の理解 3時間
- こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
- 振り返り 4時間
合計130時間
介護職員実務者研修
介護職員初任者研修の一つ上の資格が、「介護職員実務者研修」です。
介護について、一般的な知識と技術、思考プロセスを身につけ、一般的な介護業務を行えるようになるための資格です。
この資格修了者は、介護について一定レベルの知識と技術があると見なされます。
2013年度から新設された資格制度で、それまでの訪問介護員1級(ホームヘルパー1級)や介護職員基礎研修にあたります。介護職員初任者研修、旧制度の介護職員基礎研修などの受講者は、受講した研修に応じて実務者研修の一部が免除されます。
3年の実務経験に加えてこの資格を修了すると、介護福祉士国家試験受験資格を得られます。
介護福祉士を目指すためには、早めに受講しておきたい資格になってきます。
訪問介護事業所(ホームヘルパー)
特別養護老人ホームなどの介護施設など
介護職員実務者研修の資格の取り方
・通学/研修 必須(夜間・通信制可)
・実務経験 不問(誰でも受験可)
・認定試験 なし
厚生労働大臣が定めた基準に基づき、指定した実務者養成施設が実施する6か月以上(450時間)の研修を受講し、修了します。
土日開講や夜間制、一部通信制の講座があるため働きながらでも受講できますが、演習など一部の科目での通学は必要です。
介護職員初任者研修、訪問介護員養成研修(ホームヘルパー1~3級)、介護職員基礎研修、その他の全国研修(認知症介護実践者研修など)の受講者は、受講した研修に応じて、実務者研修の一部を免除されます。
これまでに研修を受けている場合は活用しましょう。
■研修科目と受講時間数
介護福祉士
介護系の資格で、身体や精神に障害があり日常生活を送るのに支障がある人に対して、入浴、排せつ、食事などの介護を行ったり、本人や家族らに介護に関する指導を行う専門能力を持つと証明する資格です。
その人の心身の状況に合わせた的確な介護を行うために、介護の関するさまざまな知識や技術、臨機応変に対応する能力などが求められます。
介護福祉士は法律で定められた国家資格であり、取得するには専門学校や短期大学の卒業程度の知識と技術が必要です。介護系の資格の中ではやや取るのが難しい資格といえるでしょう。
2011年からは、痰(たん)吸引など、以前は看護師などにのみ認められていた一部の医療行為が、研修を修了した介護職員でも実施できるようになりました。
2015年以降に介護福祉士の資格を取得する人は、通常は国家試験受験資格取得のためのカリキュラムに含まれるため、基本的に介護福祉士であれば痰(たん)吸引は実施できることになります。
このように介護職の仕事の範囲が広がり、より高い質が求められるようになってきています。
特別養護老人ホームなどの介護施設
老人保健施設
病院
デイサービスセンター
認知症高齢者グループホーム
訪問介護事業
介護福祉士の資格の取り方
・通学/研修 必須(夜間・通信制可)
・実務経験 2年以上の養成施設修了の場合は不要、6か月以上の研修受講は3年以上、特例措置の一部福祉系学校では9カ月
・認定試験 必須(国家試)
すでにある程度の社会経験はある人が介護福祉士を目指す場合は、3年以上の実務経験を積み、6か月(450時間)以上の介護職員実務者研修を受講して国家試験受験資格を得る方法が一般的です。
実際に仕事に就くには、130時間の介護職員初任者研修を修了して最低限の知識と技術を身につけてからにするとよいでしょう。
実務経験と研修受講の順番は指定されていないため、就職先を見つけられれば、実務経験を積みながら介護職員初任者研修や介護職員実務者研修を受けることも可能です。
どんな職種が実務経験として認められるかは詳細が指定されていて、事業所などから証明を受ける必要があります。就職するときには、介護福祉士の実務経験として認められる仕事かを確認しておきましょう。
介護の資格取得がおすすめな4つの理由
介護の仕事は、高齢、障害、病気など心身に不具合が生じて、日常生活を送ることが困難な人が、安心して安全に暮らせるように手助けする仕事です。
ここでは、そんな介護の仕事の魅力をお話しながら、介護の資格取得がおすすめな理由をご紹介していきます。
介護の仕事は失業しにくい
介護の資格取得がおすすめな理由は、介護の仕事は失業しにくいからです。
通常、箸や道路をつくつ次号を「公共事業」といいますが、単純に2000年以降、公共事業関連予算と介護保険総額費の推移を比較しても、明らかに「介護」分野に多くのお金がまわっています。
厚生労働省の推計値では、平成27年(2015年)には介護職員が170万人、その他職員が80万人。団塊の世代が後期高齢者の仲間入りをする令和7年(2025年)には、介護職員とその他職員を合わせて370万人になるとされています。
介護産業は、10年で120万人もの人材を増やしていかないといけない分野なのです。
つまり、毎年12万人もの介護職員をふやしていく必要があるんですね。
はたして、このような着実に雇用創出を成し遂げていかないといけない分野が他にあるでしょうか。
世間では失業やリストラといって生活に困っている人がいますが、介護分野で「失業」するということは考えにくいのです。
介護の仕事は「感謝される」仕事
介護の資格取得がおすすめな2つ目の理由は、この記事の冒頭でもお話しましたが、介護の仕事が「感謝される」仕事だからです。
介護の仕事は低賃金のイメージが強く、たしかに全労働者の平均賃金と比較しても、低いのは事実です。
しかも、1年間の離職率も全産業と比べると高い傾向にあり、介護分野が成長産業として期待されながらも、介護労働者の状況が悪いのも事実です。
しかし、失業が少なく平均年収300万円以上の産業が、介護以外にたくさんあるかといえば、そうではありません。どの分野も正規社員の採用は少なく、ボーナスなどがカットされている会社が多いのが実態です。
たしかに、夜間勤務や「命」を扱う仕事で、精神的にも肉体的にも辛いこともありますが、介護の仕事は家族や高齢者から感謝される場面が多いのも事実です。
他の分野で感謝される仕事は、そう多くないと思います。人が働く上で「賃金」がもっとも重要なこともわかりますが、「やりがい」「達成感」を感じることができるのが、介護の仕事の大きな魅力の一つです。
介護以外にも幅広い仕事がある
また、「介護」の仕事に携わるのは介護士だけではありません。多くの職種の人が「介護」の仕事に携わっています。
介護の仕事をやってみたいけど、「賃金が安い」「心身ともに辛い」といったことで踏ん切りがつかない人もいるかもしれませんが、介護士以外の職種で「介護」の仕事に従事することも可能です。
たとえば、介護の資格を活かして就職した後に、仕事をするうちに事務処理の能力を認められ、介護の事務職に就けるケースもでてきます。
介護の仕事といっても、幅広い仕事があるということは知っておいて損はないしょう。
介護は「人」が宝である業界
介護の仕事が魅力なのは、介護の仕事が「人」が宝である業界だからです。
実際、介護サービスの価値は「人」で決まります。どの分野の経営でも、サービス品質を上げることは、その売り上げにも大きな影響を与えます。
良質な商品を開発すれば、新たな「市場」を開拓することができますし事業展開も有利になります。
ある面では「デイサービス」「ショートステイ」といった住宅介護における施設関連サービスでは「建物がキレイ」「介護関連機器が充実している」「食事がおいしい」などの物的サービスも重要です。
しかし、そこで働く「人」が、どうであるかで、最後は介護サービスの品質が決まってしまうのです。
そのため、良い人を集めることが介護事業所にとっても最大優先事項です。
いい事業になるかどうかは、介護に興味を抱いているみなさん次第です。
ぜひ、介護の資格取得、介護の仕事に就いてみることにチャレンジしてみてくださいね。
介護の資格を取りたいならまず「資料請求」から
介護の資格・仕事の種類をご紹介してきましたが、いかがでしたか。
記事中でお話しましたが、介護の仕事の一番の魅力は、仕事を通じて、介護のサービスを受けるから直接顔をあわせて、「ありがとう。あなたがいてくれて本当に助かりました」と言ってもらえる機会が、とても多いことです。
この魅力は何事にも替えることができない喜びです。
介護の仕事は、わずかなことでも、人の役に立つ実感を得られやすい仕事です。
ですから、もし、あなたが人の役に立つことが嬉しい、多くの人の笑顔を見ることに喜びを感じるタイプならば、あなたは介護の仕事にとても向いているといえます。
そんなあなたはぜひ、介護の資格取得、介護の仕事に就くことにチャレンジしてみましょう。
そして、あなたが「よし!介護の資格を取得してみよう!」と思ったのなら、まずは資料請求からです。
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【資料取り寄せの方法】
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▲住所、名前、電話番番号を入力して、「利用規約に同意し次に進む」
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