
近年は「産後クライシス」という言葉は多くの注目を集めている言葉ですよね。
産後クライシスとは、文字どおり、「出産後に起こる、夫婦関係崩壊の危機」のことです。
「妊娠前」「妊娠中」「出産時」「産後」、これらの過程にみられる、旦那との関係、親族との関係、世間との関係などを発端に、最終的に離婚や別居という悲劇を生みます。
この悲劇を解消するには一体どのような心構えで日常生活を送っていけばいいのでしょうか。
今回は、産後クライシスで離婚とならないために、その予防法を詳しくご紹介していきます。
目次
産後クライシスが起こる原因

前回の記事では、「産後に妻が旦那を嫌いになるのはなぜ?」をテーマに産後クライシスが起こる原因を見てきました。
関連記事>>産後に旦那を嫌いになるのはなぜ?その問いに「ズバっと!」答えます。
産後クライシスが起こる原因は、主に次の5つに起因するものです。
- 出産するとホルモンバランスが崩れる
- イクメンに対する憧れとギャップ
- マザコンの幼稚な旦那
- 稼げない旦那の増加
- ネットの自慢合戦
産後、避けることができない「ホルモンバランスの変化」に加え、マザコン旦那や、稼げない旦那の増加、理想的なイクメン情報や、SNSによる自慢合戦。
「産後クライシスにならないほうがおかしいのでは?」と思えるほど、産後の女性を取り囲む環境は厳しいものがありますよね。
では、そんな旦那への負の感情はどのようにすれば予防・解決できるのでしょうか。今回は「産後クライシスで離婚とならないために」その予防法をいくつかご紹介していきます。
【予防法】産後クライシスで離婚とならないために
自分が幸せな家庭を築くという覚悟を持つ

産後クライシスが原因で離婚とならないために、最も重要なことが、「子どもを産んだ後は、母親がリーダーシップを取り、幸せな家庭を築くのだ」という自覚を持つことです。
「そんなことを言われても、旦那や私の両親が、妻は黙って旦那についていけと言うかも」
と不安になるかもしれませんが、大事なことはあなたや、あなたの子どもの幸せです。その幸せを勝ち取るという、能動的な姿勢が産後クライシスの予防に大きく役立ちます。
旦那という生き物は「鈍感すぎる」
なぜ、妻の側から動く必要があるのか、それは旦那が「鈍感」だからです。
前回の記事でもご紹介しましたが、出産1年目までに、旦那への愛情を感じなくなる女性が30%もいると言われています。
でも、そのことに気づいている旦那は世の中にどれだけいるでしょうか?ほとんどの旦那が妻の自分に対する愛情が減っていることに全く気づいていません。
産後クライシスの予防するという意味でも、出産後は意識して「幸せな家庭を勝ち取る!」と意識して行動するようにしましょう。
「こうあるべき」という考え方は捨てる

「こうあるべき」という先入観を捨てることは、産後クライシスの予防法として効果的です。
旦那は、
- 家事を分担してくれるべき。
- 愛情表現をしてくれるべき。
- 私と家族のために尽くしてくれるべき。
もちろん産後はホルモンバランスの影響であったり、初めての子育てなど、妻にかかる負担が膨大になることは重々承知の上です。
しかし、産後クライシスにならないために、それが原因で離婚とならないためには、「旦那はこうあるべき」という考えはぜひ捨てるようにしましょう。
期待しすぎると、それに応えてくれない旦那の存在が大きな負担になります。必要以上に期待しなければ、世間のイクメン特集に影響されることもなくなるはずです。
イクメンよりも「理想の母親」にシフトする

旦那に対しての理想を捨てるにあたって有効な方法があります。
それは、旦那に理想を求めるのではなく、自分が「理想の母親になる」という考えをもつことです。
「ピンク色のゾウを想像しないでください」
突然ですが、このように言われるとほとんどの人がピンクのゾウのことを想像したはずです。
これと同じように「理想の旦那を捨てよう」と思えば思うほど、理想の旦那について考えてしまうのです。
こんなときには、理想の対象を自分に向けるようにしてみましょう。他人は変えることはできませんが、自分自身は変えることができます。
「どうすれば理想の母親になれるか」「どうしたら理想の妻になれるか」ということを日々考えるようにするのです。
もし、あなたが今、自分の旦那に対して、理想と現実のギャップで苦しんでいるのなら、今すぐに視点を変えて、自分自身が、
笑顔で旦那を送り出し、帰ってくれば明るく、迎える
子どものために、温かい家庭を築く
といったようなことを考えるようにしてみてください。
たったそれだけでも、あなたの興味の対象に変化が起き、それが産後クライシスの予防にもつながります。
旦那は自分と違う「生き物」と心得る

産後クライシスで離婚とならないために、「旦那は自分とは違う生き物」と心得ることも重要なことです。
妊娠や出産、育児や家事などで「なんで私の言いたいことを、わかってくれないのだろう」と思うことはきっとたくさんありますよね。その不満の積み重ねが、産後クライシスの原因になる場合もあります。
開き直るわけでは決してありませんが、男性は子どもを産むことができません。
「出産は、鼻の穴からスイカを出すほどの痛みだ!」
「男が出産したらその痛みに耐え切れずに死んでしまう」
と例をあげて説明されても、男性はただ想像するだけで、現実味を感じることなく「女性ってたいへんだね」と聞き流すだけでしょう。
また、産後にホルモンバランスから旦那よりも子供を優先するようになってしまうことについても、ホルモンの変化のない男性は、その変化を実体験として理解することができません。
残念ながら、どんなに育児や家事に積極的な男性でも、女性の身体の苦労や、心理的な苦労を100%理解してあげることはできないのです。
だからこそ、「男性は自分とは違う生き物だ」と心得ておくと、多少理解されなくても、「仕方ない」と諦めがつきますし、ストレスを減らすこともできます。
妊娠・出産・育児イベントに旦那を連れていく

ここまで、女性ばかりが覚悟をして、決断して、行動していくという予防策ばかりなので、不公平に感じますよね。
産後クライシスで離婚とならないために、旦那の考えや行動を変えるためには、この方法も効果的です。
旦那の意識を、妊娠・出産・育児・家事に向ける一番の方法は、その関連のイベントに旦那を連れ出すことです。
特に男性は、家の外に出されると、周りの目を気にして「しっかりした旦那」を演じるようになります。最初は嫌がるかもしれませんが、連れていくと、意外と熱心に話しを聞いたりと、やる気を出す旦那もたくさんいるんですよね。
そして一番大きな効果は、「世の中には、妻に協力的な旦那って、こんなにたくさんいるんだな」ということを、旦那が肌で感じることです。
この方法は、旦那の考えを変える大きなきっかけになるはずですよ。
産後クライシスの解決法まとめ

ここまで産後クライシスの予防法をお話してきましたが、こちらでは「産後クライシスをすで発症してしまった」方向けに、その解決法をご紹介しています。
最近は女性の方でも、外の世界で活躍する方も増えてきて、産後の家事と育児だけではなく「仕事」との兼ね合いで悩みを持つ方が増えています。
せっかく何かの縁があって結ばれた二人。産後クライシスが原因で離婚という悲劇にならないために、参考にしてみてください。
関連記事>>効果的な産後クライシス解決法!待受け画像は「家族」にしよう。
【まとめ】産後クライシスで離婚しないために
産後クライシスで離婚とならないために、その予防法をご紹介してきましたがいかがでしたか。もう一度まとめておきますね。
産後クライシスで離婚とならないために
- 自分が幸せな家庭を築くという覚悟を持つ
- 「こうあるべき」という考え方は捨てる
- イクメンよりも「理想の母親」にシフトする
- 旦那は自分と違う「生き物」と心得る
- 妊娠・出産・育児イベントに旦那を連れていく
そして、ちょっと生意気かもしれませんが、最後にお伝えしたいことは、産後クライシスで「離婚」という悲劇に向かって突き進んでしまう人たちの多くは、「シングルマザーの大変さを理解していないこと」です。
産後クライシスでセックスレスに陥らないために

産後クライシスの原因として、「出産後のセックスレス」は大きな問題です。
毎日、育児で疲れているのに、旦那のセックスに応じたくない気持ちはわかりますし、妻の大変さを理解してくれず、性欲だけを突き付けられると心がついていかないのもわかります。
ですが、そこで拒み続けることは、のちのちあなた自身が困る事態になりかねません。
ここでは、産後のセックスレスをテーマにそれを予防解消する方法をご紹介しています。
関連記事>>産後のセックスレス解消には?旦那の本音を聞き出すことが何よりも重要です!
産後クライシスの離婚は後悔することが多い
残念ながら、特に20代などの若い年齢で産後クライシスを理由に離婚した人の半数以上が、「離婚後に旦那の存在の大切さ、子供にとっての父親の必要性を知った。離婚を軽く考えすぎた」と後悔します。
結婚・妊娠という幸せの絶頂から、産後の大変な状況の中、旦那の育児への非協力という現実のギャップを見せつけられて、旦那の評価が180度逆転するほどのショックを体験したことで、「離婚したい」と思ってしまうのは仕方がないことかもしれません。
しかし、そこで離婚まで突き進んでしまい、踏みとどまることができないのは、離婚後にどうやって生きていくのかを考えることの「想像力のなさ」「シミュレーションの足りなさ」の結果なのです。
産後クライシスで離婚したい気持ちも理解できます。でも本当に離婚して一人で生きていけますか?
このことを考えることで悲しい気持ちになったり、寂しい気持ちになったりするかもしれません。特に妊娠初期や産後直後のホルモンバランスが乱れやすいときに、これを読まれたら、涙が止まらなくなるかもしれません。
しかし、今この一瞬の辛さは、将来の末永い幸せを作るための大事な要素になりますので、ぜひ、目をそらさずに「本当に離婚していいのか」をじっくりと考えてみてください。
離婚後に一人で生きていけるかどうかは、こちらの記事でぜひチェックしてみてください。
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