子育てをしているとイライラとしたり、カッとなったりと、怒りがわいてくることの連続ではないでしょうか。とくにいまは忙しいママが増えている分、日々余裕がないという悩みはよく耳にします。
夜は眠れない。言う事は聞いてもらえない。座って食事をする時間もない。
自分のためにお茶を飲む時間も、おしゃれをする時間も、ゆっくりお風呂に入る時間もない。
本当に子育ては、思い通りにいかないことの連続ですよね。
子育てで感じてしまうイライラという感情は、いったいどのようなものなのか。子供や旦那、家族に対してカッとなってしまったとき、どうしたらいいのか。
「ウソをつかれた」「宿題をやらない」「公共の場でさわぐ」「旦那が育児に協力してくれない」など、今回は子育てのイライラに悩む方向けに、よくあるイライラしてしまうシーンへの対処法や、イライラの感情を瞬時に抑える方法などをご紹介していきます。
忙しいお母さんたちが日々を過ごす中で、ついわいてきてしまう怒りを感じたときに、少しでも明るいほうに向かえるようなヒントにしてみてくださいね。
目次
なぜイライラしてしまうの?
具体的なイライラ解消法や、イライラしない方法を見ていく前に、まずは最初に「なぜ子育てでイライラしてしまうのか」について考えてみます。
「うちの子は言うことを全然聞かない!」
「なんで何度も同じことを言わせるの!」
「こんなこともできないの?」
子育てをしているとこんな気持ちがわいてくることがありますよね。日々子育てをしていると、子供に対して怒りがこみあげてくることがたくさんあると思います。
「いい加減にしなさい!」と怒鳴ってしまったあとで、「また怒ってしまった」「なんでこんなに子供にイライラしてしまうんだろう」と罪悪感にさいなまれる。
世の多くのお母さんが悩むところです。
自分の思い通りにならないからイライラする
そもそも、このようなイライラや怒りはどこからわいてくるものなのでしょうか。
じつは、子育てのイライラに限らず、イライラは「こうあってほしい」という自分の思い通りにならないときにわいてくるものです。
「こうしてほしいのに、なんでやってくれないの!」「なんでわかってくれないの!」そんなふうに思ったときに、イライラがむくむくと湧き上がってくるのです。
イライラの原因を徹底解説!>>イライラしない方法9選!「なんだかイライラが止まらないっ!」という人は必見です!
イライラの感情は、身近な対象ほど強くなる
「イライラ」の感情には、身近な対象ほど強くなるという特徴もあります。とくに家族に対しては、職場に人や友人以上にそのような気持ちが沸いてきやすいのです。
どうして身近な相手には、イライラが強くなってしまうのでしょう。それは、
「長く一緒にいるんだから、わかってよ!」
「家族なんだから、言わなくてもわかるでしょ!」
という、期待や甘えが強くなりやすいからです。
とくにお母さんの場合は、自分の身体から子供を出産していることもあって、わが子を分身のように錯覚してしまうこともあるのではないでしょうか。
「子供は自分と同じことを考えるもの」「当然、コントロールできるもの」と、無意識のうちに期待してしまうこともあるのです。
だからこそ、
「私はあなたたちのために、こんなにしてあげているのに!」
「こんなに思っているのに、なんでわかってくれないの!」
という思いがわいて、腹が立ってイライラしてしまうのです。
イライラしない方法
自分の思いどおりにならないときにイライラした怒りの感情が生まれるということをまずはお伝えしました。
ただ、世の中は自分の思い通りにならないことが多々あるものですよね。自分ではコントロールできないことなのに、「なんでこうなの!」「どうして思い通りにならないの!」と不満を抱き続けると、イライラが倍増してしまいます。
ここからは、子育てでライラしない方法やイライラしない考え方をご紹介していきます。
1. コントロールできることとできないことを分ける
子育てでイライラしない方法その1、まずは、自分でコントロールできることとできないことを分ける習慣を身につけましょう。
コントロールできないことがわかったときに、「これって私の力ではどうにもできないことだよね」と割り切ると、必要以上にイライラを大きくせずに済みます。
天気を例にあげてみましょう。
「なんでこんなに暑いの?」「なんで遊びに行く日限って雨なのよ!」とイラっとしても、どこかで「天気はどうにもならないし」と思う自分もして、「ま、しょうがないか」と大きな怒りにはならなかったという経験はありませんか?それなのに、「どうしてこうなの!」と思い続けていると、イライラが倍増してしまいます。
イライラすることがあったときは、「私がイライラを感じているこの状況は、自分の力でコントロールできる?コントロールできない?」と問いかけてみましょう。
分けられるようになると、気持ちがきっと楽になるはずです。
2. 子供をコントロールしようとしない
子育てでイライラしない方法その2は、子供が言うことを聞かなくてイライラするケースです。
「出かけようと思っていたのに、さっさと着替えてくれない」
「この年齢だったらこのくらいはできるはずなのに、なんでできないの?」
「学校でもらったプリントは帰宅したらすぐに出して、って言っているのに、なんで毎回忘れるの!」
などなど、あげたらキリがありませんよね。
そもそも子供だけではなく、自分以外の人間は思い通りにならないもの。
それなのに「自分の産んだ子供だからこそ思い通りになるのでは」「私は親なんだから、子供は親の言うことを聞いてくれるはず」という思いが、つい強くなっていませんか?
「なんで言うことを聞いてくれないの!」と思ってしまったら答えは一つ。
「子供はそもそもコントロールできない」
こう割り切りましょう。
親にとっては当たり前のことでも、子供にとっては優先順位が低いことだと、つい忘れてしまうのです。私たち大人も興味がないことは、つい忘れてしまいますよね?それと同じだということですね(笑)
3. 子供の将来が心配なときには
子育てでイライラしない方法その3は、子供の将来が心配でイライラするケースです。
「子供を一人前に育てなければ」
「立派な子供に育てなければ」
「将来、いい学校に行って稼げる仕事に就いてほしい」
子供の幸せを願う親なら、このように子供の将来を考えて「こんなふうに成長してくれたらいいな」と思いをめぐらせることはあるはずです。
それが希望に満ちた想像の場合はいいのですが、「子供を一人前に育てなければ、私が親として失敗だと思われるのでは」という、親自身の評価に対する不安を感じてしまうという声を耳にします。
とくにいまは、多くの情報があちこちから入ってくる時代です。「子供を一流に育てるには〇〇すべき」「こういう食生活をさせるべき」「親としてこうあるべき」など、今の親は情報に惑わされ、情報過多の影響でイライラしがちです。
子供の将来が心配でイライラするときは、まずこのように考えてみてください。
- そもそも、理想とする子供の将来とは何なのか。
- あれこれ厳しくしたら、子供が心配のない将来を送れるのか。
イライラする気持ちを紙に書き出してみるのもおすすめです。
書き出すことで「あれ?これはとくに理由もなく思い込んでいただけかも」「まわりに流されていたな」と、自分自身を冷静にとらえることができるようになります。
あるママ友の話です。5歳の子供にひらがなのワークをさせているものの、遊び書きになってしまって、きれいな字で書かない時があると言います。
そのたびにイライラして、「なんでいつもきれいな字でかかないの!」と怒ってしまうとのこと。
話しを聞いてみると、「いつも」ではなく、「飽きてしまったときに」きれいに書かないことがあるようです。丁寧に書いているときには、逆にその成果に注目できていないことがわかりました。
そうなってしまった背景に、周囲の「小学校入学前までにひらがなが書けないとダメ」という言葉に焦ったことが関係しているようでした。
そのママ友は、「私がまわりに流されて、勝手にハードルを高くしてしまっていただけかも。厳しくしても字をきれいに書くわけではないし、字を書くことが嫌になってしまうかもしれない」と気づいたことで、とても気持ちが楽になったそうです。
4. 旦那にイライラするときは
子育てでイライラしない方法その4は、旦那にイライラするケースです。
子育ての悩みに「旦那にもと協力してほしいに、全然してくれない」といった声が多くあります。
「食事の支度をしている間に子供の宿題を見てほしいのに、旦那がやってくれない」
「私が朝食の片づけをしている間に、子供の着替えぐらいさせてほしい」
生活を共にしていれば、数え上げるとキリがないほど不満がわいてきてしまうものです。旦那に対するこうしたイライラは、どこからくるのでしょうか。
それは、「察してほしい」という気持ちですよね。
男性は察するのが苦手
とくに女性側は男性に対して、「なんでうちの旦那は、こちらがいちいち言わないとわからないの!」「言わなくても察してほしいのに!」と、イライラしがちです。
ところが男性は察するのが苦手で、どうしてほしいのか言ってもらわなければわからないという特性があります。
なので、「こうしてああして、と言ってくれればいいのに」「突然怒られても、何がなんだかわからないよ」と食い違ってしまうのです。
旦那を責めるより、どうしてほしいかを伝えよう
旦那に対するイライラがむくむくとわいてきたら、「私、朝したくをしながら家事をするのは大変なんだ」「子供が勉強しないから困っているんだ」とまずは気持ちや状況を伝えましょう。
そして次に「炊事とゴミ捨てぐらいはやってほしい」「週に2日は宿題を見てあげてほしい」と、「こうしてほしい」という希望を具体的に話すようにしましょう。
夫婦生活が長くなってくると、つい相手に過剰な期待をしてしまったり、あら探しやダメ出しをしてしまうことが多くなってしまいますよね。
でも、お互いが歩み寄って会話をすれば、いい方向に向かうようになります。「どうして察してくれないんだろう」という不満からは卒業して、気持ちをストレートに伝えることを習慣にしていきましょう。
関連記事>>育児・子育てで旦那にイライラする理由を共働き主婦・専業主婦別にすべてまとめました。
5. 独身の友達、身近なママ友が羨ましいときは
子育てでイライラしない方法その5は、独身の友達や身近なママ友が羨ましくて子育てが辛いケースです。
SNSで独身の友達のキラキラライフが目に入ってきて『あ~なんで私は我慢ばかり』とイライラしてしまいます。また、仲が良いママ友の旦那さんは子育てにとても協力的でうちの旦那とはえらい違い!
隣の芝生は青くみえるもの。子育て中は、思っていた以上にいろいろなことが自分の思い通りにならないものですよね。時間も自由もありません。
とくに子供が小さいうちは、食事はもちろん、本を読むことも、お風呂にゆっくり入ることもできず、日々ストレスは募ります。自分の好きなように時間を過ごしたり、おしゃれをしたり、お金を使っていた独身のころとのギャップは想像以上です。
イライラが連鎖してしまう
そして独身の友人に嫉妬している自分に気づき、またイライラしてしまう。そのイライラで不機嫌になり、その結果「あなたのためにこんなに大変な思いをしているのに!」と子供に八つ当たり。
このようにイライラは連鎖しがちです。
独身女性は子育てしている友人にイラっとしている
でも、反対に独身女性は、逆に子育てしている女性を羨ましく思うという声もあります。SNSや年賀状で子供の写真を見ると、しあわせそうな姿にイラっとしてしまったり、これ見よがしにしあわせアピールをしている感じでイヤだという人もいます。
人はどこかで、ないものねだりをしているものなんです。
ハッピーログを書いてみよう
こんなときは、ぜひ「ハッピーログ」を書いてみましょう。ハッピーログとは、何気ない日常で「しあわせ」「よかった」「ラッキー」と思うことを記録していくという方法です。
たとえば「え?こんなこと?」と思うような小さなことでいいのです。
「今日はお天気で空気が気持ちよかった」
「早起きして、おいしいコーヒーをゆっくりと飲むことができた」
「休日にみんなでゆったりと過ごせた」
「仕事を早く切り上げて、ゆったりお散歩しながらお迎えに行けた」
書き出してみると、「私って意外としあわせなんだ」と思うことができます。やってみた人たちからは、「ちょっとイラっとすることも、気にならなくなりました」という声もたくさん上がっています。
日常のいいこと探しができるようになると、自然に足りないところより、いいことをとらえる目が養われます。周囲と比べることも減ってくるのでおすすめです。
6. 仕事が大変なときには
子育てでイライラしない方法その6は、仕事が大変でイライラするケースです。
「ただいま」と仕事から帰ったら、「宿題やったの?」と聞きながら食事の支度をし、「ごはんができたよ。早く食べてね」「明日の準備は?」「早くお風呂に入ってね」「もう寝る時間だよ。早く寝てね!」。
子供がようやく寝たあとは、「ふ~。明日の仕事の準備をしなきゃ」「あ、資料をつくらなきゃいけなかったんだった」「今のうちに家事もしておかねば」と思っていたら、あっという間に深夜に。そして翌朝も朝からバタバタ!
子育てと仕事の両方に追われているママたちは、日々こんな生活を送っています。
「子育ても仕事も、どちらも余裕なんてないんです!」
という働くママたちの悲痛な声を、本当によく耳にします。
「子育てと仕事。どちらも中途半端になっているのではないか」そこからわいてくる怒りが、自分や子供、旦那に向いてしまうことがある人も多いと聞きます。
すべてを完璧にやりとげる必要なんてない
でも、ここはあえて声を大にして言わせてください。
悩んでいるのはみんな同じです。すべてを完璧にやりとげるなんてありえません。中途半端ではない、できる限りのことを一生懸命にがんばっている自分を認めてあげてください。
そして、できているところにぜひ目を向けるようにしましょう。
相手の「べき」に振り回されないように
たとえば、「母親が働いていると、子供が寂しい思いをしてかわいそう」「母親が家でちゃんと勉強を見る時間がないと、子供の学力が落ちると」などと、周囲にママ友から言われたとき、さらなるイライラを生んでしまうことがあると思います。
そんなときには、相手の「べき」に振り回わされないように注意してください。
「母親が働いていると、本当に子供は寂しいの?」
「母親が家で勉強を見る時間がないと、子供の学力は落ちる?」
「それは絶対?100%?」
と、ぜひ自分に問いかけてみてほしいのです。
相手が言う「べき」は、かならずしも正しいとは限りません。価値観の違いがあって当然のことです。それに惑わされないようにしましょう。
「なんであんなこと言われなくちゃいけないの!」と相手に対して怒りを増長させたり、「やっぱり私が働いているのがいけないのかな」と自分を責めたりせずに、「私にできることは何?」「どうしたらいい?」という解決志向で考えましょう。
子供の急な病気への対応
働くママの定番の悩み!
「迎えに行くのは、いつも私?」。子どもの発熱、園からの呼び出しにはどのように対応していけばいいのか。
朝は元気だったのに、保育園で過ごしているうちに、子供が発熱したり、体調が悪くなったりすることは珍しいことではなく、仕事中に突然、保育園から連絡があって、仕事を途中で切り上げてお迎えに行くのは、大変なことですよね。
基本的なことになりますが、子供の急な病気への対応は普段から次のようなことを心掛けておきましょうね。
- 普段から夫婦でお互いの仕事のスケジュールを伝え、その日はどちら迎えにいくのかをよく話し合っておきましょう。
- 「昨日の夜、せきをしていたな」「ちょっと便がゆるいみたい」など、子供の小さな体調の変化を把握しておきましょう。
- 仕事に支障をきたさないようにするために、仕事は可能な限り前倒しで進めておきましょう。
- だれが見ても仕事の進行がわかるように、ファイルやスケジュール表をまとめておくと、トラブルも少ないはずです。
7. 「私は親として失格かも」と悩むときに
子育てでイライラしない方法その7は、怒ってばかりいる私は親として失格かも、と悩んでしまうケースです。
「愛すべき子供に対して、こんなにイライラしている私は親として失格かも」
子育てに悩む多くのママがこのような悩みを持っています。
そんなとき、僕はいつもこう思います。
「愛すべき子供のことだから、親だからイライラするのではないのかな」と。無関心な相手だったら、必要以上にイライラしないはずです。
もし、怒りすぎたなぁ、言い過ぎたなぁと思ったときには、素直に謝ってしまいましょう。「さっきはママ言い過ぎちゃった。ごめん」なるべきその日のうちに謝れば、わだかまりもなくなります。
自分を責めるのはやめよう
自分を責め続けるのはやめてください。責めたら、責めた分だけ自分自身への怒りも強くなり、それが新たな怒りを生んでしまいます。
もし親としての自分に自信がもてなくなってしまったときには、先輩ママに相談したり、ママたちが集まるような、地域のサークルに参加してみるのもいいかもしれません。
ひとりで抱え込んで自分を責める習慣から、卒業できるきっかけになりますよ。
関連記事>>子育てに自信がない、疲れた、ストレスを感じてるママにはぜひ読んでほしいな。
イライラを解消するトレーニング方法
子育てでイライラしない方法や考え方をケースバイケースで考えてきましたが、ここからは、イライラをコントロールするトレーニング方法をご紹介していきます。
その内容には、「解消法」と「体質改善」の2つがあります。のちほどひとつずつ詳しく説明していきますが、まずはザっと見ていきましょう。
解消法
イライラにまかせた行動をしないために、6秒やり過ごすことができるテクニック。どんなに強いイライラでも、ピークは6秒と言われています。その方法は次のようなものがあります。
- 解消法1 怒りを数値化する
- 解消法2 その場から離れる
- 解消法3 数を数える
- 解消法4 深呼吸をする
- 解消法5 心が落ち着くフレーズを唱える
体質改善
イライラしにくくなるための長期的な取り組みのことです。
- 体質改善1 怒りを記録する
- 体質改善2 「〇〇べき」を洗い出す
- 体質改善3 ストレスを書き出す
- 体質改善4 よかったことを書き出す
解消法と体質改善に日々意識して取り組むことで身につき、イライラの感情とうまく付き合えるようになります。少しずつでも、できるところから取り組んでください。
解消法1 イライラを数値化する
イライラに振り回される理由の一つに、「イライラは目に見えず、つかみどころがないから」ということがあります。
そんなとき、目に見えないものを数値化すれば、自分がどれくらいイライラしているのかを冷静に把握できるようになります。
たとえば、気温の場合でも「夏のような暑さです」と言われるよりも、「最高気温は35度です」と言われた方が、どのくらいの暑さなのかがイメージできますし、どんな対処をしたらいいのかはっきりしますね。
体温も「熱っぽいな」というよりも、体温計で計ったほうが、どんな状態なのか正確にわかりますし、37度と39度のときでは必要な処置も変わってきます。
また、点数をつけることに意識を向けると冷静になれるので、感情的なイライラを防げるようになります。イラっとすることがあったときには、ぜひ点数をつけてみましょう。
解消法2 その場から離れる
家族間で言い合いになったときは、家というプライベートだからこそ、つい感情的に言いすぎてしまったり、とまらなくなってしまうことはありませんか。
家族という身近な相手だからこそ、「引くに引けずに打ち負かしたくなってしまう」ことは多くなります。
「このままだと感情をコントロールできなくなってしまう」と思ったら、その場を離れていったんリセットしましょう。
スポーツの試合中、タイムをとった後にまたゲームが再開されるのと同じように、このタイムアウトにも再開があります。ですから、その場を離れるときに、「ちょっとトイレに行ってくる」「水を飲んでくるわ」などと言って、かならず戻ってくることを伝えましょう。
そして離れたときに深呼吸、ストレッチなど気分が落ち着くことをしましょう。大声で叫んだり、ゴミ箱を蹴ったり、と何かに八つ当たりしたり興奮状態にならないようにしたいですね。
解消法3 数を数える
イライラする出来事が起こったとき、頭の中で数を数えて、気持ちを落ち着かせる方法があります。このテクニックをカウントバックといいます。
カウントバックの数え方にはコツがあり、1、2、3と数えるのではなく、少し頭を使わなければ数えられない数え方にするのがおすすめです。たとえば、100から3ずつ引き算をし、100、97、94というように3ずつ引きながら数えてみます。
1、2、3という数え方の場合、日頃数え慣れている分、イライラしながらでも数えることができてしまいますが、ちょっと考えなければならない数え方のほうが、イライラにまかせた行動をしにくくなります。
解消法4 深呼吸をする
イライラと怒りを感じたとき、カーっと頭に血がのぼったり、興奮状態になってしまったりしませんか。あまりにもムカッとしていると、怒りで手が震えたり、呼吸が浅くなってしまったり、身体に影響が出てしまうこともあります。
イライラすると自律神経が乱れるともいわれています。そこで、イライラを感じたとき、ゆっくり腹式呼吸をして気持ちを落ち着かせるのです。
鼻から息を吸い、口から静かに息を吐きます。4秒ほどで吸い、8秒ほどかけて吐き出すぐらいがいいでしょう。時間はおおよそでかまいません。
ゆっくり時間をかけた方がリラックスしやすくなります。これを2~3回繰り返すと、身体の緊張がほぐれ、気持ちをリラックスせせることができます。
解消法5 心が落ち着くフレーズを唱える
人からカチンとくることをされたとき、心が落ち着くフレーズを唱えると、イライラが落ち着きます。
イライラを感じたときに、すぐに唱えることができるように、フレーズは事前に用意しておきます。言葉は、あなたの心が落ち着くものであれば、何でもかまいません。
「ま、いいか」
「大丈夫、大丈夫」
「なんてことないさ」
という言葉でもいいですし、かわいがっているペットの名前や、好きな芸能人の名前を唱えるのでもいいでしょう。
あなた自身がピンとくるフレーズを選んで実践してみてください。
体質改善1 怒りを記録する
イライラをコントロールできるようになるために、ぜひ取り組んでほしいのが、イライラを感じた出来事を書き出してみるという方法です。
イライラを感じた出来事を書き出すことで、イライラと冷静に向き合うことができ、どんなことにイライラを感じやすいのかがわかってきます。
できればイライラを感じた直後や、その日のうちに記録しましょう。専用のノートをつくってもいいですし、スケジュール帳に書いても構いません。
ただ、気分が沈みがちのときにはおすすめしません。書きながら落ち込んでしまうことがあるので、冷静でいられるときに取り組みましょう。
体質改善2 「〇〇すべき」を洗い出す
イライラは自分の「〇〇であるべき」という思いがそのとおりにならなかったときに生まれがちです。
その分、あなた自身の「べき」を書き出すことで、どんな場面でイライラを感じやすいのかもわかるようになります。
「〇〇であるべき」を書き出したら、あなたにとっての重要度合いを1から10までの数字でつけてみましょう。数値をつけることで、どんなことにどのくらいのイライラを感じているのかがわかりやすくなります。
体質改善3 ストレスを書き出す
世の中にはいくら「〇〇であるべき」と思っても、自分の力ではどうにもならないことがあります。それに対して「なんで、どうして!」と思い続けると、さらにイライラが生まれてストレスになります。
「イライラすることが多いな」と感じるなら、その原因となっていることを書き出すのがおすすめです。
イライラしているのが、自分の力で「変えられるのか、変えられないのか」「重要なのか、重要でないのか」という、4つのブロックに振り分けて見える化をします。
どこに入れるかはあなた自身の判断でかまいません。振り分けてみると、余計なイライラがなくなり、どう行動すればいいのかがわかるようになります。
体質改善4 よかったことを書き出す
日々イライラすることもあるけど、子育てで「よかった!」「うれしい!」と思うこともたくさんあるはずです。
この幸せな気持ちも書きだすようにしてみましょう。これを続けていると、些細なことにもしあわせを感じることができるようになります。
書き出し方は自由です。ノートでもスマホのメモ機能でもいいので、書きやすいものにメモしましょう。本当に、日々が満たされるようになりますよ。
「子供は〇〇すべき」と思ってませんか?
子育てでイライラしない方法やその考え方などをご紹介してきましたがいかがでしたか。
子育てでイライラする気持ちがわいたとき、「こんな公共の場では、親がちゃんとすべきなのに」「子供は親の言うことをきくべき」と〇〇すべきという言葉がよく出てくると思います。
記事の中でのお話しましたが、イライラは自分の思いどおりにならないときに生まれやすい感情です。
「〇〇べき」という感情には、「こうであってほしいな」という思いを言葉にしたものです。この「べき」には、それぞれの大事にしている価値観が現れます。
ですから、個人差があって当然のものです。たとえば「小学生になったら、読み書き計算は当然できるべき」「公共の場では、人に迷惑をかけない振舞いをすべき」など、それぞれに思うところはあるでしょう。
ただ、この「べき」には、正解・不正解はありません。
どんな「べき」を信じるかは、人それぞれ、自由です。
ここで気をつけてほしいことは、「私の意見は絶対に正しいのだ」と思い込んでしまうことです。「自分が正しい」と決めつけてしまうと、その価値観を、つい人にも押し付けてしまいたくなってしまい、結果、それがイライラの感情につながります。
「朝起きたら、言われなくても顔を洗って、食事をして歯みがきをすべき」
「脱いだものはきちんとたたむべき」
「脱いだものは広げて洗濯かごに入れるべき」
多くを望むほど、イライラの数もどんどん増えてしまいます。
また、たくさんの子育てママの声を聞いていると、「母親として、子育てはしっかりすべき」と、自分に対して「〇〇するべき」と思っている人がとても多いことを感じます。
- 食事は手作りすべき
- 子供の面倒はすべて母親がみるべき
- 子供の教育にはお金をかけるべき
- 父親も子育てに協力するべき
こういった「べき」に自分で勝手に縛られてしまうことで、子供に対しても「どうして思い通りにならないの!」という怒りがわいてきてしまいます。
パートナーや子供に対する「べき」は、本当にゆずれないことだけにしましょう。また、頑張り屋さんで完璧主義の方は、自分に対しての「べき」も、どんどん取っ払った方がいいでしょう。
イライラを減らすために、どんどん「〇〇すべき」という考えを捨て去ってくださいね!
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