
「子育てにおける父親の役割って何なのか?」今回はこのテーマに迫ります!
子供の育ちは様々な要因によって変化するものであり、父親だけがいくら頑張ったからといって、思うように子どもが育つわけではありません。
また、子供たちにもそれぞれの個性や思いがあり、同じ体験や環境であっても、感じ方やその後の影響は違ってきます。
しかし、100%思い通りに子育てができなくても、子供は親の思いと置かれた環境に大きく影響を受けながら成長します。
その環境をつくる父親の役割は、子供たちにとって非常に大きいものです。
よって、父親が自分自身と子供との関わりを積極的に意識するようにして、その関わりを通じて子供をよりよく成長させることが必要です。
今回は「父親だからこそ果たせる子育てにおける役割」について考えてみたいと思います。
世の父親たちはぜひ参考にしてくださいね。
子育てにおける父親の三大役割とは

父親の役割①「子供を育てる」
人間の子どもは、大変未熟な状態で生まれてきます。言い換えれば、生まれた瞬間に「誰か他の人が育てる」という前提であるということです。
だから、人間の子育てはとても大変なものであり、多くの労力、時間、手間がかかるのです。
これまでの社会では、子育ての多くは女性に任せっきりでした。それ自体はいけないことではないのですが、そこに父親が関わらないということは「とてももったいないこと」だと考えます。
むしろ子育てを独占してる母親をつかまえて「ママはずるいなぁ~」ぐらい思えるぐらいになりたいものです。
また生活は子育てだけでは成り立たず、掃除や洗濯、買い物などとして日々の生活を円滑に動かす必要があります。
このように、子育てを機に、これまでの自分中心・仕事中心であった生活からの大転換が求めらます。
特に父親には、あまり子供と触れ合ったり関わったりした経験がないケースがほとんどなので、育児や家事に戸惑ったりすることが多いはずです。
しかし、その体験はとても素晴らしいものでよね。今まで自分が経験したことがないことや、触れたことがない分野で自分から飛び込んでいくことは、新しい自分の発見につながります。
また子育ての多くは日々の生活と密接に結びついていて、それら基礎的な生活を自分の手で行うことは、生活に豊かさをもたらす契機になります。
上手に子供を褒め、上手に叱り、子供を育てる体験は何事にも代えることができません。子育てにおける父親の三大役割の一つ目は、当たり前のことですが「子供を育てる」ということ。
積極的に子育てに関わっていかなければいけません。
父親の役割②「子供に社会を伝える」

一つ目の「子供を育てる」という役割は、子供の身体と心情を大きく育てていくことですが、それを同じぐらいに重要なのが、「子供の社会性を育む」という役割です。
多くの父親たちが、何かしらに仕事に就いていると思います。父親たちは仕事によって単にお金を稼ぐだけではなく、社会の責任の一部を担い、それぞれの役割を果たしています。
いわば仕事は「人と社会をつなぐツール」であるのです。そして、それぞれの社会にはそれぞれの文化や理論、ルールがあり、また家庭の中とは違う対応が求められます。
父親は、この家庭とは違う「社会」の存在を、様々な場面を通じて子供に伝えるという役割を担っているのです。
子育てには「父性」と「母性」という大きな二つの力が必要だと言われています。これらはいずれも大切なものですが、子育てにおいては母性が中心になります。
母性とは「優しさ」「包み込む」「受容する」力だと言われています。子供をありのままに、丸ごと受け止めるのが母性です。
しかし残念ながら母性だけでは子供は育ちません。何が必要かというと「父性」、これは強さや切る力です。
すなわち、母性だけの関係を断ち切り、社会へと子供を押し出す力です。
例えば、外で赤ちゃんが落ちているものを拾って食べようとした場面を考えてみましょう。母性は無条件の愛なので、「食べてもいいよ」となります。
しかし実際は「ダメ」と言わなければなりません。「おなかが痛くなるよ」「それは食べてはいけないよ」ということを教える必要があるのです。
これは極端な例かもしれませんが、重要なメッセージを含んでいます。「この社会にはしていけないことがある」「守らなければならないルールがある」というような、社会の規律やルールを教えていくこと。
つまり道徳心や社会性、公というものを伝えていくということより、子供の自主性を育てるのです。
子供の行動を制して「ダメ」という。あるいは、母性の中の全受容を断ち切って、社会に向かって押し出していくこと。
これが「父性」です。
「母性」とのバランスをとりながら、「父性」の力を発揮して、家庭とは違う「社会」を伝えること。これが子育てにおける父親の大きな役割の一つです。
父親の役割③「ママを支える」

子育てにおける父親の大きな役割の3つ目は、「パートナーであるママをしっかりと支えること」です。
これは当然のことなのですが、意外にできていないパパが多いと言わざるをえません。
「父親は仕事、母親は子育て・家事」の文化は、社会の中にはまだまだ強固に残っています。その中で母親だけに極端な負担がのしかかっているのです。
そのアンバランスなゆがみやひずみは、母親を通じて子供たちによくない影響を与えています。
その典型が「児童虐待」です。下の図は児童虐待の通報件数の推移です。

(引用:厚生労働省「児童相談所での児童虐待相談件数)
平成の始めごろには年間1000件程度であったのですが、平成25年度には7万件を超える通報件数となっています。

そしてその加害者の内訳をみると、実母が約50%と、その多くの割合を占めているのです。このような状況を打破し、母親と子供を守れるのは父親しかいません。
その意識を日本中の父親たちは強く持つ必要があるのです。
子育てに悩んでいる母親、我が子に手をあげてしまう母親には共通することがあります。
それは「孤独」です。
母親は子育てを嫌がっているわけではありません。たった一人で子供に向き合うことしかできない状況で、しんどさを感じているのです。
ママの気持を聞いてあげましょう。そして父親自ら子供と関わりながら、ママの子育てに対する思いや大変さについて関心を持ち、一緒に悩みを共有していきましょう。
子育てにおける父親の三大役割の一つは、父親が上手に母親の子育てを支え、サポートしていくという意識を持つということです。
関連記事>>ワンオペ育児が辛い!疲れたときの対処法。育児は多くの手で行えばいいんだよ。
父親は積極的に子育てに参加しよう!

子育てにおける父親の三大役割をご紹介してきましたがいかがでしたか。
最後にもう一度まとめておきますね。
子育てにおける父親の三大役割とは?
「子供を育てる」
「社会を伝える」
「ママを支える」
さらには、意識だけにとどまるのではなく、実際に子育ての一部、あるいは全部を引き受けていきましょう。
孤独というのは、一人ですべてをしなくてはいけないときに感じるものです。子育ては大変なこともありますが、夫婦で取り組めがその大変さも夫婦の絆を強めるスパイスになりますよね。
「子供におしっこをかけられた」
「お風呂でうんちされた」
「夜泣きがとても大変」
これらの夫婦で取り組んでいけば、いつかは笑い話になります。ですが、子育てを母親一人で行っていると、とても笑えない状況に陥ってしまいます。
そうならないように、父親が母親の気持ちの面でも、実際の子育ての面でも支えていく覚悟を持つことがとても大切です。
仕事が大変なのもわかりますが、世の父親たちは積極的に子育てに参加していきましょうね!
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