何度話し合っても旦那が借金を繰り返す。そんなとき妻は、どのような対応を心掛けばいいのでしょうか。
または旦那の借金を理由に離婚することはできるのでしょうか。
「結婚したら、彼の浪費グセはなくなるはず」「子供が生まれたら、きっと旦那も無駄遣いをしなくなるに違いない」。そんな幻想は抱きながら、お金の使い方に問題のある旦那との結婚に踏み切った女性もいらっしゃると思います。
しかし人生の大イベントである結婚をしても、ふたりのお金の価値観は「いっこうに近づかない」というのが現実なのではないでしょうか。
旦那が借金を繰り返す理由は、将来に対する旦那の想像力が乏しいからにほかなりません。
今回は、旦那の浪費・お金の使い方にスポットをあてながら、旦那の借金が発覚したときに妻が取るべき行動をご紹介していきます。
借金を繰り返す旦那と離婚できるかどうかもお話していきますので参考にしてください。
目次
妻に隠れて借金を繰り返すダメ旦那
まずは最初に妻の大学時代の友人で、旦那に借金をされた女性のケースを名前は仮名でご紹介していきます。
結婚当初から、真美さん(31歳)は、旦那の「お金」に対するだらしなさに悩んでいました。旦那の優斗さん(33歳)と結婚したのは6年前。
ところが、結婚してすぐに旦那の借金が発覚。結婚前には「借金はない」と言っていた旦那の言葉を信じていただけに、真美さんはショックを隠し切れませんでした。
借金の理由はパチンコ
しかも、そのお金は、すべてパチンコに使ってしまったというダメ旦那ぶり。さっそく、同居している旦那の両親を含め、4人で家族会議を開いたそうです。
その結果、今回の件に関しては、借金残高80万円を旦那の両親が一括返済してくれるということで話がまとまりました。両親に咎められた優斗さんは「借金は二度としない」と近い、クレジットカードを真美さんに差し出したのです。
そして半年後、そんな真美さんの予想が的中してしまうのです。最近やけに飲みに行く機会が多いし、お小遣いの値上げ交渉もしてこなくなったし、「これは絶対におかしい」と感じた真美さんは、単刀直入に「お金、借りてないよね」と訊いてみたのです。
借金する重要性を金額で判断するダメ旦那
すると「ごめん!でも、前みたいな金額じゃなくて、今回の借金は30万だけだから」という旦那。こういう問題は「金額の問題だけではない」ということがわかっていないようです。優斗さんはキャッシングするために、新たなクレジットカードを作っていたのです。
旦那いわく「先輩として、後輩に奢るために必要だった」「仕事のストレスを家に持ち込まないために、パチンコでストレスを解消した」とのこと。
真美さんは旦那の考えの甘さに言葉を失ったそうです。
今回のことは旦那の両親には伝えず、ふたりで話し合った結果、旦那が自分の月々の小遣いを減らしてもいいと言ってきたので、真美さんが管理しながら返済していくことになったのです。
この真美さんは、間もなくして妊娠がわかり、待望の男の子が生まれました。しかし、話を聞いていると、優斗さんの借金グセと無駄遣いは、相変わらずだと言います。
この優斗さんのケースに限らず、このようにお金の管理が杜撰で、借金を繰り返す旦那は世の中に多いと聞きます。では、そんな旦那を持つ妻はどうやってこのような旦那に対応していてばいいのでしょうか。
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借金を繰り返す旦那に妻ができること
借金する前にライフプランの「見える化」をまずは行おう
こんなお金の杜撰な旦那を持つ妻に、まず提案したいことは、ライフプランを紙に書き出して表にしてみることです。
さきほどご紹介したケースの優斗さんも、子どもが生まれても借金を繰り返していますが、でもだからと言って、父親としての責任をまったく放棄しているとは断定はできません。
妻は子どもが生まれる前から母親としての自覚が芽生えますが、旦那は自分の子どもが生まれても父親になったと自覚するまでに時間がかかり、ピンとこないのが本音です。
ということは「お金」に関しても、実際にどのくらい使っているかわかっていない無駄遣いのことを、いくら言葉で論しても理解してもらいづらいということなのです。
なのでこのような場合、旦那に無駄な借金をさせないためにも、今後の家族の年齢に合わせた収入と支出の金額を予想してライフプランを「見える化」することで、旦那の意識を早めに改善していくことが必要です。
例えば、もしタバコを1日に二箱も吸う旦那さんなら、1箱460円、1日に920円で、920×365=335800円にもなります。このようなことを、これから将来、子供に必要な教育費なども計算して紙に書き出して、旦那と話し合いの場を設けるのです。
見えることで想像力が高まる
お金管理を「見える化」することで、今後の旦那の収入や自分の収入と、想定される支出を計算してみると、いまのままでは、子供を大学まで行かせてあげることが、難しい」「何年後には、いくらお金が必要だ」ということが旦那にもはっきりわかるようになります。
その結果、旦那のお金に対する意識が高まります。
いまやるべきことが明確になるのです。
そうすれば、旦那が自ら「禁煙する」と言いだすようになります。いままで使っていたたばこ代と同じ金額を、毎日ブタの貯金箱にせっせと貯金するようになるのです。
旦那が借金するのは長い目でライフプランを考えることができないから
女性は、結婚すると現実の生活を見て将来の生活に不安を抱いてしまいがちです。ですから、とくにお金のことには敏感なのです。
その点、男性は家族の何十年先までも見据えてお金のことを考えている人はそれほど多くはありません。なので、妻に何の相談もせず、借金をして車を買い替えてしまうような人もいるのです。
旦那に借金をさせないためには、夫婦の金銭感覚を合わせることが重要です。そのためには、今後のライフプランの「見える化」をして、将来の目的を一致させることが有効です。
目的が明確になれば旦那の金銭感覚が変わる
男性の金銭感覚は、独身のときと大きく変わることはありません。少なくとも、結婚前に借金を繰り返していた男性が、結婚したからといって借金をしなくなるということはまずありえないでしょう。
そんなとき、お金に対して、ざっくりとした感覚しか持ち合わせていない旦那には、目的を明確にして数字を算出し「見える化」することで、目的に向かう意識を高めることが可能です。
旦那の金銭感覚が変われば、もちろん借金もしなくなります。
旦那の借金が発覚したときの対処法
ここまで旦那に借金をさせない方法をお話してきましたが、「そうは言っても、そんな簡単に旦那の浪費グセが改善されたら苦労しない!」という方もいらっしゃるでしょう。
確かに、そもそも根本的に浪費グセがひどく、ギャンブル依存症など、借金することをやめらない人は世の中には少なからず存在します。
そして旦那の借金は妻が知らないところでいきなり発覚するもの。
旦那の借金が発覚したときは次の方法で対応してください。
1.まずは借入先、金額、金利を全て把握する
最初に行うことは、旦那の借金の総額がいくらなのかということ。そして、どのような金利でどこから借金をしているのかを、包み隠さず聞き出すようにしましょう。
ここで心掛けたいことは、借金してきた旦那を罵倒したい気持ちはグッと堪えて、「あなたも必要があって借金しちゃったんでよね」というスタンスで優しく聞いてあげること。
もちろん、その優しさが本心である必要はまったくありません。
借金をしている人というのは、大抵本来借りている金額よりも少額を申告するのです。罵倒されながらその内容を聞かれれば、間違いなく借金の金額を過少申告するでしょう。
最初は100万円だといっていたのに、フタを開けてみれば実は200万円の借金だったとか。もう一社から「借金を返せ」という催促が届くなどのことが起こってしまいます。
後は借金の契約内容もきっちり押さえることも重要です。高利の利率で借金をしているなら、その金利を返すだけでアップアップになってしまうことも想定されます。元金だけに惑わされないようにしましょう。
旦那の借金が発覚したとき、まず妻がすべきことが、借金の全容を余すことなく把握することです。
2.借金の原因を把握し解消できるかを考えてみる
旦那がどうして借金を作ったのか、その原因もはっきりとさせましょう。
旦那が債務を作ってしまう理由として、ギャンブル、女性、飲み代などが挙げられます。旦那の稼ぎが少ないとはいえど、あまりも小遣いが少ない場合はその反動で借金を繰り返すケースもあるでしょう。
特に借金をしてまでパチンコに行く旦那さんは、パチンコ依存症にかかっている場合も考えられます。その場合は専門家の人に相談するのみ一つの手です。
旦那の借金の理由がパチンコの場合はこちらの記事も参考にしてください。
そしてさきほどの借金の全容を把握するでも述べましたが、借金を隠していた旦那さんなのですから、借金の理由についても嘘をつく可能性も高いために、すべてを信用してはいけません。
家庭を持っているのに借金を繰り返すと事実は、旦那さんからすると絶対に知られたくないものです。このような旦那は借金することは「恥ずかしいこと」という認識は持っているのです。
3.借金の肩代わりは絶対にしない
さきほどご紹介したケースのように、借金を妻や両親が肩代わりした場合、そこに旦那の気持に甘えが生じ「また借金してもなんとかなるや」という気持ちが生じてしまいます。
旦那の借金は肩代わりしない。基本的には旦那にの小遣い、週末のアルバイトなどで返済させるのが基本です。
優しい女性ならここで「そうは言っても旦那にもそれなりの理由があったのかも。可哀そうなところもあるな」と、助けてあげる女性もいますが、ここは心を鬼にしましょう。
旦那のためにも手助けは無用です。
優しさは借金した旦那を甘やかすことではありませんよ。
4.自分の両親や義両親に借金について報告しておく
借りたお金をきっちり返済する、次に新しく借金させないためにも、自分の両親や義両親にもその借金の内容を報告しておきましょう。
妻以外の身近な人物が、自分が借金した事実を知っているということは、旦那に「やっぱり悪いことしたな」という心の重しにもなります。
人間の心とは弱いもの。妻以外の人間が自分が借金した事実を知らないとなると、旦那は余裕を持ち、妻の見えないところで借金を繰り返すかもしれません。
両親に報告をすることで、旦那に危機感を持ってもらいましょう。経験が豊富な両親から良いアドバイスがもらえる可能性もあります。
ただし、ここでも先ほどと一緒。両親も絶対に肩代わりはさせてはいけません。肩代わりは本人のためになりません。
旦那本人に苦労して返済するようにさせましょう。
5.自分の貯蓄を守る
自分のお金や子どものために貯めたお金は守るようにしましょう。
お金をありかを旦那がすべて知っている場合、子どものために貯めたお金にさえ手をつける旦那は存在します。
また、妻自身も生活を守るためにも、旦那が知らないお金を作っておくことも大切になります。日頃から浪費グセがひどい旦那場合は、旦那が知らない貯蓄を持つようにしておきましょう。
お金があればいざという時に自立ができ、最悪離婚という道を選ぶことも可能です。
関連記事>>離婚の仕方がわからないあなたに。旦那と本気で別れたい方は要チェック!
旦那の借金を理由に離婚できるのか?
ここでは、旦那の借金を理由に離婚できかどうかのお話をしていきます。
結論からいいますと、単純に旦那に借金があるという理由だけでは離婚は難しいといえます。
裁判で離婚が認められるためには離婚事由が必要で、法律は、借金の存在を直接の離婚事由として認めてはいません。
ただ、例えば、旦那の借金のせいで、家計が成り立たない、夫婦喧嘩がたえない、それにもかかわらず借金を繰り返す、といった事情があるのであれば、借金の存在だけでなく、借金に伴う問題を全体としてみて、「婚姻を継続しがたい重大な事由」が認めますので、離婚を成立させることができます。
また、妻に借金を強く嫌う何らかの理由があり、結婚するにあたり借金をしないことを何度も確認したのに、借金が発覚した場合なども、離婚は認められるケースです。
旦那の借金を妻が返済する義務はあるのか?
「旦那がつくった借金は、奥さんに払ってもらおうじゃないか!」
ドラマなどで聞きそうなセリフですが、これってどうなんでしょうか?妻は本当に旦那の借金を返済する義務はあるのでしょうか?
答えは、NO です。
旦那が作った借金を妻が返済しなければいけない義務はありません。
ただし、例外がふたつあります。
一つ目の例外は、妻自身が、旦那の保証人になってしまっている場合です。
この場合は、保証人として妻も旦那の借金を返済する義務があります。
二つ目の例外は、日常家事債務というものです。
日常の家事に関する契約によって生じた債務(たとえば新聞代など)は、旦那名義の契約により発生した債務であっても、妻もその債務を返済する義務があります。
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旦那の借金が発覚したときはとりあえず初動が大切
旦那が借金したいためにお金管理を「見える化」することの大切さ、旦那の借金が発覚したときに妻がすべきことをご紹介してきましたがいかがでしたか。
記事内でも述べましたが、旦那の借金が発覚したときは、何よりもその借金の全容を知ることが何よりも大切になります。
せっかく借金の返済計画をきっちり立て実行している途中に新しい借金があったことが発覚しては、元もこうもありません。また、あまりにも旦那の借金が多額の場合も、債務整理・自己破産も視野に入れましょう。
旦那の借金が発覚することは辛いことですが、まずは冷静になることは忘れずに対応してくださいね。
関連記事>>旦那のお金にまつわる問題を一刀両断!生活費をくれない旦那をお持ちの方は一度ご覧ください。
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旦那が嫌い。旦那にイライラする。旦那がむかつく。という世の妻のために。
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